平成30年 9月定例会(第 4号 9月18日) 一般質問
平成三十年九月十八日 午前九時三十分開議
第 一 一般質問
本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件
平成三十年九月十八日 午前九時三十分開議
一 一般質問
出 席 議 員(十五名)
一番 上 原 康 雄 君 一〇番 北 園 一 正 君
二番 小 宮 寧 子 君 一一番 竹 中 雪 宏 君
三番 吉 留 優 二 君 一二番 西 原 義 文 君
四番 金 田 輝 子 君 一三番 西 原 政 文 君
五番 中 山 義 彦 君 一四番 蔵 園 晴 美 君
六番 遠目塚 文 美 君 一五番 栗 下 政 雄 君
七番 小 東 和 文 君
八番 田 口 正 英 君
九番 松 窪 ミツエ 君
欠 席 議 員(なし)
議会事務局職員出席者
事務局長 坂 本 和 彦 君 議事運営係 遊 木 凡 子 君
事務局次長 外 村 幸 一 君
議事運営係長 鶴 田 淳一郎 君
地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者
市長 村 岡 隆 明 君 学校教育課長 川 野 利 光 君
副市長 杉 元 真 一 君 社会教育課長 領 家 修 司 君
教育長 萩 原 和 範 君 市民環境課長 林 敏 廣 君
総務課長 宮 浦 浩 二 君 福祉事務所長 萩 原 博 幸 君
企画課長 谷 元 靖 彦 君 健康保険課長 原 田 和 紀 君
財政課長 山 口 忍 君 介護保険課長 田 中 良 二 君
建設課長 森 隆 秀 君 観光商工課長 白 地 浩 二 君
財産管理課長 築 地 厚志郎 君 基地・
防災対策課長 黒 木 良 二 君
農林整備課長 寺 園 久 志 君
市立病院事務長 藺牟田 順 子 君
畜産農政課長 米 倉 健 一 君
企業誘致対策監 松 葉 洋 之 君
開議 午前 九時 三十分
○議長(上原康雄君) ただいまの出席議員は、全員であります。
これより、直ちに本日の会議を開きます。
本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第四号によって進めます。
これより、本日の日程に入ります。
日程第一、一般質問を行います。
本日は、小宮寧子議員、栗下政雄議員、北園一正議員、金田輝子議員の四人を予定しております。
まず、二番小宮寧子議員の発言を許します。小宮寧子議員。
○二番(小宮寧子君) 皆さん、おはようございます。本日一般質問二日目の
トップバッターを務めさせていただきます。
まず初めに、ことしの夏は西日本豪雨や先日の北海道地震など相次いで災害が起こり、多くの尊い命が奪われました。また、現在でも避難所での生活を余儀なくされている被災者の方も多くいらっしゃいます。災害により亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、被災に遭われた方々のお見舞いと一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。これまでの災害を通して得られた教訓をえびの市でも生かして、防災対策を強化させていかなくてはなりません。今回の一般質問は、この防災対策についての質問から始めさせていただきます。
まず初めに、項目一の防災対策についての質問に入ります。
一、災害時用の
災害対応型カップ自販機についてお尋ねいたします。
①の本市では、先月八月に
防災食育センターが完成し、平常時は学校給食や食育に関する授業、また災害発生時には、食料供給等の防災に関する授業を実施する複合型施設として運営が開始されました。この
防災食育センターには備蓄倉庫が備わっており、米や飲料水を備蓄するとの説明を受けましたが、現在どのようなものが、えびの市としては備蓄されているものかお尋ねいたします。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) 現在市において備蓄しております主な物品につきましては、二リットルのペットボトル百六十八本、あと二〇メートルの敷きマットが二十ロール、
あと間仕切りセットが二十二セット、マスクが大小合わせて約三十万枚、
あと自動ラップ式トイレ、簡易トイレになりますが、こちらのほうが四基、そのほか毛布、
タオルケット等を備蓄しております。
また、今議員のほうからお話がありましたように、八月に運用開始しました
防災食育センターに食糧を含む災害時用の備蓄倉庫が完成しましたので、今年度から五カ年の年次計画で非常食などを購入し、備蓄していく予定としております。
このほか、西諸
定住自立圏共生ビジョンに基づきまして、西諸広域消防本部において、平成二十九年度末で飲料水が二リットル、ペットボトル千二百本、アルファ化米二千七百食、資機材として発電機や
段ボールベッドなどを年次計画で備蓄しているところでございます。
○二番(小宮寧子君) 今さまざまな備蓄品を説明していただきましたけれども、今までは非常食とか粉ミルクなど、そういったものが備蓄されていなかったということでございましょうか。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) そのとおりでございます。
○二番(小宮寧子君) 今の現段階では、その
防災食育センターにお米と水はもう備蓄していらっしゃるんでしょうか。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) お米のほうは備蓄しております。水のほうは、先ほど説明いたしましたとおり、二リットルのペットボトルを百六十八本備蓄しているという状況でございます。
○二番(小宮寧子君) 今、もし災害が起こったとなったときに、その非常食など、一般家庭でも今非常食など飲み水や備蓄に関しては、家庭でもいろいろ取り組んでいらっしゃるところもありますけれども、市としては、今もし災害が起きたときには、どういった対応というか、避難食に関してはどういった対応をとられるのかお尋ねいたします。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) 今現在、備蓄食品というものはございませんけれども、商工会との災害協定等も結んでおりますので、そういう協定に基づいて非常食、また食品、また必要なものについては準備させていただきたいと思っております。今後は、先ほどもお話いたしましたように、五年計画で食糧の備蓄を進めてまいりますので、年度年度で整備していきたいと考えております。
○二番(小宮寧子君) それでは②の質問のほうに移ります。
今回私が提案いたしますのは、
災害対応型カップ自動販売機というものです。これは東日本大震災の経験から生まれたもので、災害が起きた際、飲料は備蓄品としてストックしている水や各方面から届けられる救援物資でも対応はできますが、赤ちゃんのための粉ミルクやカップ麺、
フリーズドライ食品、アルファ米などを調乳や調理に使うお湯を確保するのが難しいときに役立つものです。
飲料自動販売機の設置会社と災害時の協力協定を結べば、ふだんはコーヒーやジュースのカップ式飲料の自動販売機でありながら、災害時には飲み物を無料で提供するとともに、水とお湯も出る仕組みになっています。災害時哺乳瓶など、消毒ができないような状況下では、使い捨ての紙コップは大変便利だと思います。この
災害対応型自動販売機は、二〇一五年の茨城県常総市の鬼怒川の決壊による水害の際や二〇一六年の熊本地震においても利用されています。
まずは、この
災害対応型自動販売機について市長の所見を伺いたいと思います。
○市長(村岡隆明君) 災害時にえびの市内にも普通の自動販売機はもちろんありまして、
コカ・コーラウエスト社等とも協定を結んでおりますけれども、それはお湯だけを利用できるということではなくて、温かいお茶だったり、コーヒーは提供できると思いますけれども、お湯は提供できないと、そういった場合には
カップ式自動販売機、現在は市内にはないということでございますが、有効な活用はできるという認識をいたしておりますが、当市におきましては、現在各避難所には必ず職員が配置されるようになっておりますし、そのお湯を沸かす機能というのは、自動販売機よりもそういった職員がお湯を沸かしたりとか、まず水道水が確保できるかという問題もございますが、そういった部分での対応で今のところは考えておりまして、当然通常のニーズというものも考えなければいけないと思いますが、災害時の対応、災害時の粉ミルク等をつくるためのお湯の確保ということを考えますと、現在配置している職員がその施設の中の機械を使ってお湯を沸かすということのほうが、確実に提供できるのではないかと考えているところでございます。
○二番(小宮寧子君) 確かにこの自動販売機は、災害時のときに電気と水道のライフラインがつながっていないと稼働することはできませんけれども、今この本庁舎では、非常用の発電機、また非常用の貯水槽などは設置されているものかお尋ねしたいと思います。
○財産管理課長(築地厚志郎君) 庁舎を災害時に防災拠点として活用するために、七十二時間非常発電が稼働するように施設を改修しております。
○二番(小宮寧子君) 非常用の貯水槽というのは現在ないということですよね、確認ですが。
○財産管理課長(築地厚志郎君) 四階の上の塔屋に高架水槽という形で貯水槽を設けております。そこに一旦ためた水を使用するということになりますので、自然的に貯水タンクの用をなしていくものと考えております。
○二番(小宮寧子君) これまでの災害におきましても、一番お湯の確保というものが課題になっております。その場で直接お湯が出て、調理、調乳ができるというのは大変便利であると思います。確かに、職員の方々がつかれてその場でお湯を沸かすということも効果的ではあると思いますが、その場で本当にすぐお湯が出て調理に使えたり、調乳に使えたりということは便利であると思いますので、まだ検討する余地はあると思いますが、今後検討されるお考えがあるか、もう一度お尋ねをしたいと思います。
○市長(村岡隆明君) 当然広域的な大規模な災害で、職員が全て対応できないという状況は十分想定されますし、ある程度の環境が整えば、自動的にお湯が供給できるというシステムについては非常に魅力があると思っておりますので、当然災害対応については終わりはないと思っております。検討は引き続き続けていきたいと思っております。
○二番(小宮寧子君) また、今後も調査、研究等はまた担当課のほうでも検討していただきますよう要望して、次の質問に移ります。
次に、
乳児用液体ミルクについての質問に移ります。
お湯の確保が難しい被災地での活用などが期待される
乳児用液体ミルクの国内製造販売が、このほど解禁されました。これまで海外では普及していたものの、国内では省令でミルクについては成分の規格が決められていましたが、液体ミルクについては定められていなかったため、企業が製造販売をしてきませんでした。
この液体ミルクは、成分が母乳に近く乳児に必要なビタミンやたんぱく質などの栄養素が加えられた液体状の乳製品です。粉ミルクとは異なり、調乳に欠かせないお湯を用意する必要がなく、常温のまま飲むことができ、哺乳瓶に移しかえるだけですぐ飲めるものと、液体ミルクの容器に直接吸い口を取りつけ、そのまま飲めるものがあり、常温保存が可能です。この
乳児用液体ミルクの解禁、また液体ミルクの活用について市長の見解を求めます。
○市長(村岡隆明君) 東日本大震災であったり、熊本地震でも効果が発揮できたというような情報は認識しているところでございますが、現時点では、海外からの輸入品しかないと、国内が今後メーカーがどういった動きをとっていくのかということも、また見きわめたいと思っておりますが、現時点ではそこら辺の情報収集をしっかりやって、効果があるものか、えびの市でいつの段階で導入できるのか、そういったものを調査研究させていただきたいと思います。
○二番(小宮寧子君) 今市長のほうからも答弁がありましたけれども、実際に二〇一一年の東日本大震災や二〇一六年の熊本地震では、液体ミルクが普及しているフィンランドから支援物資として被災地に届けられ、その利便性が広く知られることになりました。災害時には、安心できる水が調達できない、また水があってもお湯をつくれない、ミネラルウオーターは買い占められている、哺乳瓶がない、また哺乳瓶を洗えないなどの状況に置かれます。
また、災害時に母乳がとまってしまう母親も少なくないそうです。そういった粉ミルクや母乳を飲ませられないとき、乳児にとって液体ミルクは命綱になります。私は、この液体ミルクは災害時の備蓄として活用できると思いますが、今後、本市では災害用の備蓄品として検討されるものかお尋ねいたします。
○市長(村岡隆明君) 先ほども答弁いたしましたとおり、
防災食育センターもできまして、いろいろな備蓄品を今後計画的に進めてまいりますので、西諸広域の備蓄の考え方等も調整しながら、新しいそういったアイデアについては、今回の御提案だけではなくて、広く情報を張りめぐらせて検討は引き続き続けていきたいと思っております。
○二番(小宮寧子君) 国内では、実際の液体ミルクの商品販売までにまだ一、二年程度かかるとも言われておりますし、粉ミルクより費用が割高であるという課題もまだ残されております。また、今後の動向を担当課のほうでも調査し、検討していただきたいと思います。
次に、防災ラジオについてお尋ねいたします。
西日本豪雨や九州北部豪雨など、毎年のように豪雨災害が深刻な被害をもたらしています。死者が二百人を超え、平成最悪の水害となった西日本豪雨では、自治体からの避難の呼びかけにもかかわらず、多数の被害者が出ましたが、その原因の一つとして、大雨にかき消され防災無線が聞こえなかったという避難指示などの防災情報が十分に届かず逃げおくれたという点が問題となっています。
本市では、防災無線が聞こえないなど市民の方からのそういったお声などは届いていないものでしょうか。お尋ねいたします。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) 防災行政無線につきましては、今議員のほうからもお話がありましたように、聞こえないという市民の方もいらっしゃいますし、うるさいという市民の方もいらっしゃいます。
○二番(小宮寧子君) 聞こえないというお声をいただいた市民の方には、どういった対応というか、説明をされていますでしょうか。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) 当課に御相談のあった市民の方につきましては、直接現場のほうに行きまして、実際に聞こえるのか、聞こえないのか、そういうものを確認させていただいております。もし聞こえないという状況でございましたら、一応防災行政無線のスピーカーの位置を変更、方向をかえるとか、ボリュームを大きくするとか、そういうもので対応しておりますが、それでも聞こえないという市民の方もおりますけれども、そういう方々につきましては、いま一度検討して、戸別受信機が必要な方については配備をしているところでございます。
○二番(小宮寧子君) 豪雨の際に防災無線が聞こえないという問題に対して、近年、他の自治体では山間部や難聴地区など、また後期高齢者となる七十五歳以上の世帯などに、緊急告知機能の防災ラジオに補助金を支給したり、無料で貸し出しを行っているところがあります。
防災ラジオは、通常の
ポータブルラジオとは異なり、国や自治体が緊急情報を発表した場合に、自動的にその放送に切りかわって危険を知らせてくれる機能がついており、電源を切っている場合でも自動起動するということです。本市では、これまで防災ラジオを検討されたことがあるのかお尋ねいたします。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) これまでにも、防災ラジオについての整備を検討してまいりましたけれども、防災ラジオを活用する方法といたしましては、防災行政無線の設備、
あとコミュニティのFM放送、
あとケーブルテレビに接続する方法等がございますが、本市に設置しております防災行政無線につきましては、アナログ方式からデジタル方式に移行されておりますが、防災ラジオはアナログ方式による受信機となるため、本市の防災行政無線で使用するためには、デジタル波からアナログ波へ変換する必要がございます。そのため、市役所から発信するデジタル波を防災行政無線が受信できるアナログ波に変換するための設備が必要となりますが、変換機の設置がかなり高額となります。
また、防災ラジオを配布する世帯の購入費等も考えますと、大変大きな費用がかかりますので、導入については十分な検討が必要と考えているところでございます。
○二番(小宮寧子君) 防災ラジオを導入するに当たっては、大変経費がかかるということでございましたが、現在戸別受信機、先ほど答弁でございましたけれども、戸別受信機を設置していらっしゃるところというのは市内でどのくらいありますでしょうか。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) 戸別受信機の配付数につきましては、二百二十一戸ということになっておりますが、まず幼稚園、保育所、学校などの二十三カ所、あと関係機関、えびの消防署、えびの警察署など二十三カ所、自治会長宅に六十五カ所、あと市役所の出先機関、
国際交流センター、美化センター等ありますが、十三カ所、あと主要な避難所に七カ所、あと要援護者施設に十カ所、あと難聴地域に八十戸ということで整備しております。
○二番(小宮寧子君) 本市は、人口の約四割が六十五歳以上の高齢者になっています。若い世代はパソコンや
スマートフォンなどで情報収集ができますが、高齢者の方の中には携帯電話を持っていらっしゃらない方や、携帯は持っていてもインターネットを利用されない方もいらっしゃいます。この
地球温暖化時代の異常現象による豪雨災害は、今後も頻発すると予測されております。この豪雨災害から命を守るためには、まずいち早い避難が何より重要であり、避難に際しては、行政からの緊急情報を迅速かつ確実に住民に伝えることが必要であります。
災害はいつ起こるかわかりません。やっぱり早急に何らかの対策を行う必要があると思いますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○市長(村岡隆明君) 今担当課長から答弁がありましたとおり、これまでも、戸別の室内で聞こえる私たちが発信する情報を受け取っていただけるような環境の整備ということを検討してまいりましたが、やはりハード面の整備の問題等もありまして、現時点では、この戸別受信機をふやしていくということが一番経費的にも安くつくと思っております。
また、地域の防災力を高める、そういった情報が皆さん方に伝わっても実際避難されないという現状もございますので、自主防災組織をしっかり強化して、地域でそういった皆さん方に情報を伝えたり、そういった部分も含めて、いろいろな形での情報を提供する方法を行政としては提供しながら、また情報を得る市民の皆さん方も、いろいろな方法で情報が収集できるんだというようなことをしっかりマッチングしていくことが一番大事ではないかなと。
ハード面の整備につきましては、先ほど申し上げましたとおり、戸別受信機、かなり高額なものになりますが、そういった避難が非常に難しい方であったり、テレビとかパソコン等で情報を入手しにくい人であったり、ある程度のルールを決めなければいけないと思いますが、優先順位を決めて、戸別受信機をふやしていくという形で考えていこうと思っております。
○二番(小宮寧子君) では、えびの市としても、またより一層の防災対策への強化と充実を図っていただきますよう要望して、次の質問に移りたいと思います。
次に、二の項目の健康づくりの推進についての質問に入ります。
一のがん対策についての質問です。
今月九月はがん征圧月間です。これは
日本対がん協会、日本医師会の主催により一九六〇年に開始され、毎年がんの正しい予防知識や早期発見、早期治療の重要性などを広く伝えるための啓発活動が行われています。がんは、死因の第一位を占め、二人に一人ががんとなり、三人に一人ががんで亡くなる時代です。
先日の宮崎日日新聞に、
国立がん研究センターによる二〇一四年に診断されたがん患者のデータが掲載されていました。データによると、二〇一四年に新たにがんと診断された方は八十六万七千人で、過去最多を更新しており、二〇一八年には百万人を超えると予測されています。ですが、現在がんは、早期発見、早期治療により、治せる病気へと変わりつつあるとも言われております。
そこで、まず本市での検診の受診率の状況についてお尋ねいたします。
○健康保険課長(原田和紀君) 本市のがん検診の受診率につきまして、平成二十九年度の実績で申し上げます。この数字は本市独自で集計している数字でございます。胃がん、八・五%、肺がん、四・五%、大腸がん、七・六%、子宮がん、七・七%、乳がん、七・三%、前立腺がん、三・九%でございました。
○二番(小宮寧子君) 今御説明いただきましたこの受診率を聞きますと、やはり相当低いのではないかと感じます。特に、また最近では子宮がんや乳がんなどにかかる女性もふえてきておりますけれども、こういった受診率向上に向けて、市としてこれまでどういった対策というか、対応、取り組みをされてきたものかお尋ねいたします。
○健康保険課長(原田和紀君) 議員御指摘のように、受診率が低い状況にございます。したがいまして、受診率の向上の取り組みをこれまで行っているところでございます。
その取り組みの一つといたしまして、多くの市民の皆様に受診していただくために、対象者の方への通知方法の見直しであったり、一定の対象年齢に達した方への
無料クーポン券の配布、あと特定健診とがん検診を同時に受診していただくことで、自己負担額が抑えられるセット検診、未受診者に対しての受診勧奨を実施しているところでございます。
○二番(小宮寧子君) 先ほど、今子宮がんや乳がんがふえてきていると私申し上げましたけれども、この乳がん検診や
子宮頸がん検診など
無料クーポン券などが実施されておりますけれども、この
無料クーポン券を取ってもこの受診しなかった未受診者に対しては、手紙や電話などで再度受診を後押しするコール・リコールなどの取り組みもされていますでしょうか。お尋ねいたします。
○健康保険課長(原田和紀君) 議員おっしゃいますように、未受診者に対しまして、コール・リコール事業も委託事業の中で取り組んでいるところでございます。
○二番(小宮寧子君) このコール・リコールで成果を上げている自治体もふえてきているようですので、今後も、受診率向上に向けて市民への周知を工夫しながら取り組んでいただきますよう要望いたします。
次に、二〇一七年度より文部科学省ががんの
教育総合支援事業として、がんに対する正しい知識を学び、命の大切さについて理解を深めるためのがん教育の全国展開を始め、がんの専門医やがん経験者らが学校に出向き、子供たちに出前講座を行う取り組みが始まっています。本市では、がん教育の取り組みはなされているものかお尋ねいたします。
○教育長(萩原和範君) えびの市内の小中学校では、がん教育については全ての学校で実施しているところでございます。子供たちががんを正しく理解することは、生活習慣の改善や喫煙の防止だけでなく、将来的に検診受診率を向上させ、健康と命の大切さについて学ぶことになります。これからもがんに対する正しい知識を学ぶ機会を与えられるよう、工夫して取り組んでまいりたいと思います。
○二番(小宮寧子君) がん教育を取り組んでいらっしゃるということですが、外部の講師の方とかを招いて、そういう授業とかもされていらっしゃるんでしょうか。
○教育長(萩原和範君) 外部の医師、これについては特に性教育ということでの、具体的に言いますと京町のございます女性の医者の方、あの方等を招いてのそういった実際のお話、そういったこと等についてはしているところでございます。
○二番(小宮寧子君) これまでがんの原因は遺伝によるものと考えられがちでしたが、現在では原因の七割がたばこや食事といった生活習慣にかかわっていると言われております。やはり子供のころから正しい生活習慣でがんは予防できるということ、検診による早期発見が大事だということなどを学ぶことはとても大切であると思います。
また、今AYA世代と言われる若い世代のがんもふえてきていますので、正しく病気を理解するためにも、今後ともがん教育を充実させていただきたいと思います。
○市長(村岡隆明君) その後の進捗状況につきましては、基地・
防災対策課長をして説明をいたさせます。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) 岡元用水権利者の会の方々が防衛省地方協力局への表敬訪問、要望活動をされた後の九州防衛局の対応でございますが、平成三十年四月十七日に、岡元用水権利者の会の役員の方々及び九州防衛局企画部周辺環境整備課、えびの駐屯地管理課、市より農林整備課、あと基地・防災対策課が出席いたしまして、霧島演習場及び近隣周辺における岡元用水路の現地調査を実施いたしました。
また、この現地調査を踏まえ、平成三十年八月七日に、九州防衛局企画部周辺環境整備課長ほか三名、えびの駐屯地管理課長ほか二名が来庁され、岡元用水権利者の会の発起人であられます栗下議員、田口議員にも出席していただき、市の基地・防災対策課を含め岡元用水路に関する関係機関会議を開催しております。
内容につきましては、九州防衛局より、四月に行った現地調査で目視による岡元用水路の状況確認や、岡元用水権利者の会の方々からの維持管理の説明等の聞き取り等を行われた結果、今後、障害防止対策事業を視野に入れた対応の中で、既存する岡元用水路の被害状況や防衛施設との因果関係が強く求められることから、専門的な技術調査を実施する必要があるとして、平成三十一年度の国の予算確保に向け努力されているということでございます。
また、今後調査するに当たりましては、赤子川の白濁問題を踏まえながら実施する予定との説明も受けたところでございます。
また現在、予算の確保の段階でございますので、調査の詳細な内容についてはまだお伺いしてないところでございます。
○十五番(栗下政雄君) 今の課長の説明でわかったわけですが、防衛省のほうで、財務省のほうに概算要求をするという段取りであるようであります。このことを受けて、昨夜、岡元用水権利者の会の役員会をいたしまして、今後の活動をどうするかということで協議をいたしたところであります。このことについては、地域住民のことだけじゃなくして、多くの市民の皆さん方が注目しておることであります。霧島演習場への立ち入りの問題、これは今後大きな問題になってくるかと思います。この問題については、また後日、演習場への件については後日また一般質問等で論議をしたいと思っております。
次に、防衛省調整交付金と財政問題についてということで通告いたしております。霧島演習場内に市街地戦闘訓練場建設はえびの市議会の同意を得られていない。設置されたときの状況をということで通告いたしておりますが、このときの状況をお聞かせ願いたいと思います。
○市長(村岡隆明君) 平成十九年四月から供用開始をされております。その当時の状況につきましては、基地・
防災対策課長をして説明をいたさせます。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) 平成十九年四月から供用開始しました市街地訓練場につきましては、平成十五年八月二十九日に、師団幹部、えびの駐屯地司令、福岡防衛施設局が来庁され、平成十六年度の予算で、霧島演習場内に市街地を模した施設となる市街地訓練場を整備する旨を当時の市長に直接説明されております。
また、翌年の平成十六年五月七日には、当時の防衛庁運用局訓練課長より、霧島演習場における市街地訓練の整備について連絡をいただいており、翌年、平成十七年七月八日に市街地訓練場の整備概要についてえびの駐屯地業務隊長から、市街地訓練が敷地面積四万五百平方メートルであるという事前説明を受けております。
平成十七年九月五日に、えびの駐屯地業務隊長が、霧島演習場周辺の西長江浦下、西長江浦上、尾八重野、上浦の当時の区長に市街地訓練に関する説明会、平成十七年十二月十二日には、市街地訓練場の住民現地説明会を実施されており、霧島演習場周辺の地元住民の方々が十二名、あと自衛隊より、当時のえびの駐屯地指令ほか幹部十八名が出席されております。市街地訓練の建設といたしましては、平成十七年八月から平成十九年一月の期間で建設され、平成十九年四月から供用開始されております。
○十五番(栗下政雄君) 市街地訓練場が、私はなぜこれを市街地訓練場を言うかといえば、後でまた申し上げますが、霧島演習場が特定防衛施設になって、そして調整交付金を三千万円ずついただくようになりました。その後の防衛省の施設であります。極めて、この市街地戦闘訓練場という訓練場は重要な施設でありまして、日本で三カ所しかない。しかも、そのうちの一つです。
そういう施設が、議会の同意が得られないままつくられたため、霧島演習場に立ち入ることができなくなった。当然このことについて市長は、調整交付金の増額を要望しなくちゃいかん。それがいまだに一向に十年経過をしても一向になされていない。これは市長の責任だ。前決めた調整交付金を現在もそのまま活用することであって、新たな施設ができたのにもかかわらず、我々議会は同意をしていないのに。なぜ私がそれを言うかというと、市街地訓練場が平成十九年四月から供用開始をされてから、演習場に立ち入ることはできないんですよ。それが原因なんですよ。それだけ市民に迷惑をかけておる迷惑施設なんですよ。
だからこの問題は解決しないと、私たちは、市民の方々が私たちに言うんですよ。だから演習場に何で入れなくなったのかといえば、市街地訓練場ができたから入れんとですよ。どうですか、市長。
○市長(村岡隆明君) この当時は、自分も市議会議員をしておりました。当然この当時から霧島演習場の使用協定というのは、地域の自治体と毎年協議しながら進めてきていると思いますが、この訓練場、市街地戦闘訓練場ができたということをもって、演習場への立ち入りができなくなったというところはないところでございます。
○十五番(栗下政雄君) 霧島演習場の使用協定書のことをおっしゃいますが、これも問題なんですよ、使用協定書も。我々議会の話すところは何もない。ただ聞く程度です。これは今後大きな問題になると思っております。我々議会も霧島演習場の使用協定書にあっては、当然そのメンバーに入るべきだ、こう思っております。
次に、調整交付金増額の件について申し上げますが、この増額についてどのような方法を考えていらっしゃるか、具体的にお示し願いたいと思います。市長にお尋ねします。
○市長(村岡隆明君) この調整交付金につきましては、平成二十二年度ごろから増額をされておりますけれども、その要因につきましては、普通交付税の各市町村に比例配分する算定基準となる飛行回数や、砲撃日数等による運用点数などがふえたことが考えられるところでございます。
○十五番(栗下政雄君) 今の額は幾らですかね。
○市長(村岡隆明君) 基地・
防災対策課長をして説明をいたさせます。
○基地・
防災対策課長(黒木良二君) 平成二十九年度の調整交付金の額でございますが、金額といたしましては四千八百一十五万二千円となっております。
○十五番(栗下政雄君) ちょっともう時間がないので飛ばします。
四番目のVLF設置はなぜ特定防衛施設でないのか、その理由をお聞かせ願いたいと思います。
○市長(村岡隆明君) 防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律第九条第一項に基づき該当する防衛施設を防衛大臣が特定防衛施設として指定することになっておりますけれども、VLFえびの送信所につきましては、この法律に記載されている防衛施設でないため、特定防衛施設として指定されていないと認識をしております。
○十五番(栗下政雄君) では、これがなければ、市長はどのように今後このことについては取り組まれるのかお尋ねします。
○市長(村岡隆明君) このVLFの特定防衛施設の施設への指定につきましては、覚書等もこれまでもあったわけでございますが、議会のほうでもいろいろ確認書として、これに沿った要望はしないということで議決もしていただいております。えびの市独自の要望活動ということではなくて、全体的な各基地等を持っている自治体全体での防衛予算の拡充ということでこれまでも要望しておりますので、そういった要望を続けていきたいと思っております。
○十五番(栗下政雄君) これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(上原康雄君) 栗下議員、先ほどの自衛隊の隊員の市内の居住状況についてということで、栗下議員のほうから質問がございましたけれども、今現在の段階では、ちょっと時間がかかって答弁ができないという報告がありましたので、しばらく時間をいただきたいと思います。
しばらく休憩いたします。
休憩 午前十一時四十三分
開議 午後 一時 〇分
○議長(上原康雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、十番北園一正議員の発言を許します。北園一正議員。
○十番(北園一正君) それでは、早速一般質問に入りたいと思います。お疲れのところでございましょうけれども、よろしくお願いいたします。
それでは、通告書によりまして質問いたしますが、一番の議会報告会における市行政に対する市民からの要望ということで質問いたします。これは、平成三十年度の市議会報告会での実施要領によります規定によりまして、既に市長のほうにも通達をしている、通知をしている関連でございますのでよろしくお願いしたいと思います。通知をしております文面につきましては、できる限り今市民の声を反映する形で通知文書を書いておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
二番目につきましては、市長等の答弁を踏まえまして、あらゆる施策についていろいろ議論をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、まず一の畑地かんがい用水を代替水源として使えないかということでございますが、これについては上江地区で市民の皆さんから発言があったものでございます。白鳥地区はかんがい排水事業の計画として水田も含まれております、事業の変更をしまして、この畑かんの水を代替水源として使えないかという通告でございましたが、先ほどいただきました硫黄山河川白濁に伴う代替水源確保等の中間報告によりますと、国営白鳥ファームポンド畑地かんがいからの給水については、よろしいですか、市長。
最初からやります。
硫黄山河川白濁に伴う代替水源確保等の中間報告によりますと、国営白鳥ファームポンド、畑地かんがいですね、からの水源については、水量の確保及び工事、各種調整等の観点から、実現性は低いということで表示がしてございますが、このことについて説明をまずお願いしたいと思います。
○市長(村岡隆明君) 実現性の低さにつきましては、農林整備課長をして答弁をいたさせます。
○農林整備課長(寺園久志君) 西諸地区かんがい排水事業につきましては、現在受益地四一五〇ヘクタールを基本として、ダム、水路等の規模が決定されており、ダムの容量に限界があることから、畑の十倍以上の水を必要とする水田の新たな受益地を取り込む計画変更はできないものでございます。
今回、白濁の影響を受けました地域に対しまして、暫定的にダムの水を使用できるよう国等への要望も行ってきたところではありますが、利用可能なファームポンドとしましては、白鳥ファームポンドからの追随の可能性が上げられておりますが、水田受益地を含みますこの白鳥地区の県営事業も、来年度から地区全体の工事着工が見込まれており、平成三十三年度には事業完了が見込まれるところでございますので、暫定的な利用期間、水量の確保、工事費、利用に至るまでの多くの調整などの問題を考慮しますと、実現性は低いと思われております。
○十番(北園一正君) ただいまの課長のほうから、畑地かんがいの制度とか、そういったような観点から非常に実現性は低いということでございまして、やはりこれらについてもそうかなと考える部分もございます。
そこでもう一点、この畑地かんがいに関する件についてお尋ねをしたいと思いますが、現在畑かんの尾八重野地区ですね、これは受益面積が七八ヘクタールあるということでありますが、これについては実験圃場として地区内に井戸、深井戸を掘削いたしまして、給水をして実験の畑かんを行っております。この井戸について完成後、この畑かんの完成後、この井戸はどういったような使われ方をするものなのか、そしてこの水の水量はどれぐらいあるものなのか説明してくださいませんか。
○農林整備課長(寺園久志君) 畑かんの尾八重野地区につきましては、現在浜ノ瀬ダムからの水には完全に切りかわっていないところではございますが、暫定水源として井戸を掘りポンプで水をくみ上げております。今後、水が浜ノ瀬ダムからの水に切りかわりますと、この井戸は潰す計画でございます。量といたしましては、一秒間に五リットルの水しか汲めないところでございます。トンで言いますと、一分間に〇・三トンですか。
○十番(北園一正君) 水資源対策については、いろいろな報告書の中で非常に厳しい条件が多々あるようでございます。こういったような中で、尾八重野地区については井戸を掘って試験圃場をやってるということで、一分間に〇・三トンということになりますと非常に少ない水量だと思いますけれども、先ほどのこの水
資源確保の中で、西長江浦の桜ケ丘の問題がでてきました。こういったような中で、少ない量ながらもこの水を利用して畜産団地の水源にできないかということを考えた次第でございます。
これについては、特別、通告をいたしておりませんでしたので申し上げるわけですが、再度申し上げますけれども、西長江浦桜ケ丘地区の畜産団地の水源として、この尾八重野地区の試験井戸の水も活用できるんじゃないかということを申し上げておきたいと思います。
次に、二番の道の駅南側の農業振興地域外、白地ですね、の水田について宮路玉頭首工も一部水田水路から取水をしておりまして、道の駅の水田は、道の駅前の水田は農業振興地域外、都市計画区域内の農地であります。この地域についても、現行制度では非常に代替水源の確保というのは厳しいのが現実ではないかと思います。先ほどもこの件についてはちょっとお話がありましたけれども、この白地地域における水資源開発、どういったような進捗状況でしょうか。現行法で対応できるのか、それとも県、国なりとも協議をされていらっしゃるのか説明してください。
○農林整備課長(寺園久志君) 道の駅南側の水源につきましては、農業振興地域外であることから、補助事業の活用ができないため、今回の整備計画には含まれておりませんが、しかしながら、この地域につきましては、今までも作付がされておりまして、水源対策が必要であると考えております。整備計画により、弁財天ため池等の余剰水を有効利用することにより、新田地域の水量が見込まれることから、永山地区への給水方法についても検討していきたいと思っております。
○十番(北園一正君) 今課長のほうから、振興地域外であるけれども、事業として検討していきたいということでございましたが、これについてはどうなんでしょう。
市長にお伺いしますけれども、硫黄山、新燃岳噴火に伴う国の支援について中央要望を行いました。六月二十八日、市長の要請によりまして、市議会全員が出席をして各省庁等に要望に回ったわけですが、その段階で農林水産省でのことでしたけれども、市長は口頭の補足説明で、農業等の諸支援策を講じる際に対しては、必要に応じた特別立法措置等をお願いしたいということで大臣に要望されました。その中での大臣のお話では、この要望会には事務方も同席をしてるので、諸要望等については随時調査検討をするとのお話でございました。
そこで、先ほど申し上げましたけれども、永山地区の農地は農業振興地域外、白地であるということで、現行制度では代替水源の確保が非常に困難と考えております。現行はすなわち土地改良事業であると思いますが、前に述べましたこの特別立法の措置が非常に大きく影響すると思いますが、このことについてどのような対策をとっておられるのか、進んでおられるのか示していただきたいと思います。
○市長(村岡隆明君) その後、特別に法律、新たな法律をつくるというような報告は受けてないところでございますが、その後、全国各地で大きな災害も発生しておりますけれども、これまでの考え方とは違う考え方で対応していただきたいということは当然これからもお願いをしてまいりますし、先ほどの現行法ではカバーできない部分でありますが、しっかり国の補助金は使えなくても、これまで作付されてた方々のことを思いますと、国の対象にならないからしないということではなくて、水量の確保については同様に手だてを打っていきたいと考えております。
○十番(北園一正君) ただいまの市長の答弁は、現行制度ではできない場合におっては、単独とは言われませんでしたけれども、ほかの方法で対策をとるという答弁でありましたけれども、やはりこのことについては多額の経費を要しますよね。先ほどの答弁では、浜川原湧水からの取水というようなことも説明があったようですけれども、やはりこれについては、市長が述べられていらっしゃいました特別立法の措置、これについて今後相当強力な体制でもっていかないと、市の財政負担に大きく影響すると思いますので、今回この件については強く申し上げておきたいと思います。よろしくお願いいたします。
それから、三番ですね。三番の道の駅周辺の耕作地についてということで、景観の問題でございますが、道の駅周辺の水田は硫黄山の噴火の影響で未耕作地になっていると。雑草が繁茂している状況なのであるが、道の駅については、市長がよくおっしゃいますように、年間六十万人以上の観光客、来客を来ていただいておることでございますけれども、これも加久藤の説明会の中で、地域の皆さんが、今の現状であれば道の駅に対する来客にえびの市の風評被害、景観等について、いろいろ影響があるんじゃないかということで適当な管理が必要ではないかという話をいただいたものでございます。
そこで、この土地について市長はどのようなお考えか、まずお伺いをしたいと思います。
○市長(村岡隆明君) 道の駅周辺の農地につきましては、確かに硫黄山の噴火の影響により長江川からの取水ができないということで、今回水稲作付がかなわなかったエリアの一つでございます。当該地域におきましては、これまでも耕作放棄地化しているというような報告を受けてる農地等もございまして、農業委員会のほうでもいろいろ御指導もしていただいておりますが、適切な管理をしていただくように注意喚起、農業委員会含めて行っていきたいと思っております。
○十番(北園一正君) 私もこの後数回、あの周辺を一週間置き、十日置きにちょっと見て回ったんですけれども、やはりちょうど道の駅の真ん前は、所有者がきれいに耕運をされて管理をなされているようでございますが、東側に入りますと、非常に雑草の繁茂が強くて、もうどうにもならないなという状態でございました。今回のこの支援対策については、農業関係は特に圃場整備等の土地利用の政策も強く出されております。
そこでやはり質問したいんですけれども、永山地区はインターチェンジ周辺で非常に利便性の高い地域であるんですけれども、全く区画整理がなされておりませんで、先ほど産業厚生の委員会でも、現地調査をした際にもどうにもならないなというような印象を受けたんですけれども、これについては、先ほどから申し上げますように、農業振興地域外でございますが、根本的な土地利用の対策は必要かと考えております。
そこで、都市計画用途地域でありますけれども、やはりこの地域の区画整理等も考えなくてはならないのかという土地の現状でございます。その方法としては、用途地域でありながら用途地域の変更、例としますと、下浦、柳水流地区については、用途地域等の変更がなされておりますので、都市計画事業によるこの土地基盤の整備というのは、全く考えられないものなんでしょうか、どうでしょうか。
○市長(村岡隆明君) 用途地域の変更につきましては、用途地域内にある農地などの低未利用地につきましては、住民と合意形成を図り、立地特性を勘案して、必要に応じて用途地域の見直しを検討しなければならない場合もあるという認識は持っているところでございます。
○十番(北園一正君) これは今質問してすぐ結論が出る問題じゃないと思うんですけれども、先ほど申し上げましたように、この復興支援対策は国もこの地域ですね、地域をどのような土地利用をするかということでいろいろな施策がなされておりますので、この取り残された永山地区、白地地域内であっても、やはり根本的な土地利用政策が必要であると思いますので、都市計画事業という名前は申したものでございますので、十分検討をしていただきたいと思います。
それから、先ほど景観の問題にちょっと返りますけれども、申しわけないですが、この景観の問題については、やはり恐らく来年も作付できるかなという心配もしておりますし、そのほうが強いかと思いますけれども、やはり景観を保つためには、やっぱり地域の皆さんとこの土地利用ですね、景観を保つためにいろいろな協議、お願いをしなくてはならないと考えております。いろいろな施策の中で見ますと、中間報告の施策内で見ますと、まず考えられるのが、多面的機能支払い金の活用という中に、資源向上支払い交付金というのがあります。その中に、支援対象に対する事業として植栽による景観形成という事業がありますので、これらを十分検討していただいて、この道の駅周辺の景観対策、風評被害対策をとってはどうかということでございますが、どうでしょうか。
○農林整備課長(寺園久志君) 多面的交付金につきましては、基本的に農振地域が対象になりますので、ほかのところを巻き込んだ形でしていくのか、ちょっと検討させていただきたいと思います。
○十番(北園一正君) やっぱりこの土地改良事業の補助事業ですから、もう原則は農業振興地域なんです。先ほど言いましたように、これを克服するためには特別立法の措置でといいますと、農業振興地域内の中で、ただしこういった硫黄山地域においては、これが可能というような条文もできるわけですから、そこら辺を強力に庁内で協議をして、やはり国に働きかけないと、農業振興地域内の事業というのは非常に厳しいのでありますので、今後十分協議をしていただきたいと思います。
景観については以上ですので、市長、今質問しましたけれども、最終的にはもう市長の判断ですが、どうですか、景観対策、それから白地の対策、特別立法の対策について、もう一回市長の基本姿勢を伺いたいと思います。
○市長(村岡隆明君) いろいろ方法があると思います。当然一番最初に答弁いたしましたとおり、白地のところであっても、今のうち農業を引き続きやっていきたいということに対しても、真摯に対応していきたいと思いますし、将来のことを考えて、大きな土地利用の方向性を変えていくということ等も含めて検討したいと思いますし、それを根本的に考え方を変えていただくような国の考え方の変更といいますか、そういったことも引き続き要望していきたいと考えております。
○十番(北園一正君) この点について暫定的なお話をしたいと思いますけれども、いろいろな認定の中には、水稲作付ができずに農業共済の確認を受けた後に、先ほど申し上げました地力増進作物を作付けるという中で、レンゲとか緑肥ですね、レンゲはレンゲソウ、三月にまいて恐らく四月、五月は道の駅の前がレンゲ畑できれいになると思いますし、ナタネとかヒマワリとか、そういうのも緑地の対象になりますので、あわせてそういうのも検討していただきますように申し述べておきます。
次に、④のこれも加久藤地区で出た問題でございます。
硫黄山対策に対応する市の推進体制についてということでございますが、硫黄山対策の事業推進のために、県に西諸県農林振興局は、対策監ですね、それから担当主幹の二人の職員を配置されていらっしゃいます。これは市長も十分御承知のことと思いますが、市は事業の推進体制についてどのようにとっていくのか、説明をお願いいたします。
○市長(村岡隆明君) まず、各課横断的に対応するように指示をしておりますが、さらに代替水源確保対策のさらなる推進を図るために、九月一日付で農林整備課へ土木技師の課長補佐を一名増員する人事異動の発令を行ったところでございます。
○十番(北園一正君) それはちょっと私も職員から直接聞いた話でございますけれども、さらに質問をしていきたいと思います。技術職員の一名を配置したとの説明でございました。硫黄山対策は、中間報告にある基本的な考え方に、農業用水確保は来年度以降も中長期的に取水制限が想定されるために、今後営農対策は、水
資源確保、担い手、農地及び生産等の面で検討しておく必要があると、全て長期にかかるということが掲げてございます。
したがいまして、この対策を推進しまして、この市民の要望に応えるためには、やはり総合的に事業を進める対策室等の設置が必要ではないかと思うのでございます。市は以前は圃場整備事業を推進するための対策室、えびの市は相当の水田を要しておりましたけれども、低率の圃場整備地域でございました、当時の市長が対策室を設置するよう指示されて、現在の圃場整備の状態ができたわけでございます。
そしてまた、現在は市長の政治方針でございます産業団地ですね。それについては対策室を設置されて業務に当たっておられます。
県振興局に対策監の配置、担当課を配置してる、これは先ほど申し上げたとおりでございますが、国と県と連携いたしまして、この硫黄山対策を推進するためには、体制をこれ以上に、前、市長が「一名」と申し上げられましたけれども、当然私の経験から言いますと、この土地改良事業が主でございますので、もう相当な事務手続、地元説明会等がもう相当出てまいります。当然この一名の体制では、私は不可能と考えておりますが、やはりこれを推進するためには、対策室等の設置で十分な体制を整えることが肝要かと思いますが、急々にはできないことは重々私もわかっております。
そこで、来年の四月一日には当然人事異動も、総合的な人事異動も考えられますので、これらについて、あわせてこの対策室等を設置して、体制を整える考えはないかお伺いしたいと思います。
○市長(村岡隆明君) 現時点では、今後事業主体、県に移る部分もございますけれども、事務量の把握というのがなかなか難しい部分もございます。ただ、圃場整備であったりとか、今後予想しなかった業務がふえてくるということは認識しておりますので、全体的な業務量を見ながら、必要性に応じて体制づくりのほうも進めていきたいと考えております。
○十番(北園一正君) ⑤番です。
これについては先ほど市長のほうから答弁をいただきましたが、私どももこの市長への通知の中で、当然この今回のこの議会の質問等も、それなりの議会だより等で報告しなければなりませんので、先ほど答弁をいただきましたけれども、⑤番として硫黄山対策について国への要望についてということで、硫黄山対策は現行法では十分な対応ができないため、行政としてあらゆる方策を検討し、国への要望が必要であるということで通知をいたしておりました。
先ほど硫黄山対策では、現行法では非常に実施が困難であるということが出てまいりましたので、浮き彫りにされましたので、この新たな制度の制定が必要であるという今後の取り組みについて、再度申しわけないんですけれども、市長の答弁をお願いいたします。
○市長(村岡隆明君) 硫黄山対策につきましては、当然ながら市だけで対応できるものではないため、これまで数度にわたり国等に対し要望活動を行っているところであります。六月二十八日には、市議会の皆様とともに、国への要望活動をさせていただいておりますし、先日八月二十五日には、内閣総理大臣にも直接お願いをする機会がございました。現段階におきましては、何らかの特別立法の見通しについて国などからお話はございませんが、支援策や必要な対策等については、引き続き強く要望してまいりたいと考えております。
○十番(北園一正君) 次に⑥です。情報の一元化についてということで掲げております。
硫黄山噴火の対応では、それぞれの担当課の対応であった。これについては真幸地区の議会報告会で出た話でございますので、市民の声として聞いていただきたいと思いますが、それぞれの担当課の対応であったと、危機管理の対応について情報の一元化というのはできないかという趣旨の発言でございましたので尋ねるわけですが、硫黄山対策については、議会報告会で情報発信の一元化を求めるといった意見がでました。これについては先ほど申し上げましたように、この推進するにはやはり対策室等の設置で、情報発信の元も一元化できるんじゃないかという考えもありますので、この対応についてどのような考えを持っていらっしゃるか答弁してください。
○市長(村岡隆明君) 今回の硫黄山の噴火に伴う情報収集であったり、情報発信の中で、庁内としては横断的に各課対応しながら情報は一元化するようにしております。ただ、水質の状況であったり、例えば市民環境課のほうで井戸水に対する調査を自治会長にしたり、水源に対する調査を農林整備課のほうからしたりということで、一つの水に対して井戸水の立場だったり、湧水の調査だったり、そういった形で複数の調査等がいったということは事実でございますが、どうしても緊急性を要して、それぞれの課で調査をして対応しなければならない部分がございましたので、そういった点では、地域の皆さん方に非常に御迷惑をかけたと思っておりますが、当然情報の発信としては、各課が別々の情報発信するのではなく、しっかりした合意形成を持った情報をわかりやすく市民の皆さん方には伝えていきたいと思っておりますので、今後ともそういった点については、十分注意しながら情報発信していきたいと思っております。
○十番(北園一正君) 次に、進みます。
二番目に、硫黄山関連予算等の進捗状況についてということで通告をいたしておりました。
これについては、先ほどは議会報告会における質問に対しては、これは議会の代表としての質問ということでございましたので、次からが私一議員としての質問ですので、よろしくお願いしたいと思います。
硫黄山関連予算等の進捗状況についてということで、硫黄山対策関連予算は、平成三十年度の一般会計の予算補正(第一号)で一千五百三十四万二千円、(第三号)で三億三千八百二十二万七千円計上されておりますが、この進捗状況についてお伺いいたします。
特に三号補正についてお伺いをしたいと思いますが、①の農林水産業費、農業振興費のえびの市水田農業緊急支援事業、事業主体が農業再生協議会ですね、この現状についてお伺いをします。
資料の中で、中間報告で硫黄山河川白濁の影響を四六〇ヘクタールから五〇〇ヘクタールに変更されました。その影響分については、西川北地区と旧堂本土地改良区系の湧水町分であるということで説明がなされておりますが、まず、この基本的なことをお伺いいたしますが、この影響面積というのはどういったような捉え方をするんでしょうか、説明してください。
○畜産農政課長(米倉健一君) 当初、四五九ヘクタールということで影響面積を申しておりました。その面積につきましては、赤子川、長江川、それと川内川の長江川と合流地点以降、そこから取水される農地と影響を受ける農地の範囲ということで面積を出したところでございます。
○十番(北園一正君) ちょっとわかりづらいんですけれども、それでは次お尋ねしますけれども、えびの市水田農業緊急支援事業、事業主体は先ほど申し上げました農業再生協議会で、申請を受け付けた面積がいろいろな補助ですね、いろいろな示されたABCで示されていますけれども、その面積が二六九ヘクタールと、これ八月末現在ですかね、そういう資料も資料要求の中で提出されておりますが、それと、先ほど申し上げましたこの影響面積四六〇ヘクタール、その差が二三一ヘクタールあるわけですが、この二三一はどうなるわけですかね。説明してくださいませんか。
○畜産農政課長(米倉健一君) 当初四五九ヘクタールということで説明しておりました。その後、代替水源が利用できる農地というものがございました。そこの代替水源につきましては、二十カ所の水質を現在定期的に測定をしているところでございます。そこで作付できる面積、そしてまた中央耕地などはローテーションにより作付がされております。そういった面積を差し引きまして、今回転作の受け付けを行いましたけれども、先ほど議員おっしゃられましたAパターンからFパターン、その申請をされた経営体が、実経営体で三百六十四経営体、その申請のあった面積が二六九ヘクタールということになっております。
○十番(北園一正君) それで、要は先ほど申し上げましたこの影響面積が五〇〇になったんでしょう。五〇〇ヘクタールでしょう。それから二六九を引きますと二三一ヘクタール、五〇〇ヘクタールというのは、先ほどありました新田赤子川から取水をしてこの硫黄山の影響受ける地域の面積が特に水田だと思うんですけれども、五〇〇ヘクタールありまして、そのうち二六九が全く水田の、WCSがありますからできますかね。そこら辺の状況ですけれども、対策の申請がなされたと、そして二三一が残っておるわけですから、その二三一は水田が作付できるんですかね、そこをちょっと確認したいんですよ。どうなるかということですね。
○畜産農政課長(米倉健一君) 先ほどの五〇〇ヘクタール、それと今回申請されました二六九ヘクタール、その差分というところにつきましては、ことし作付をされた面積、それとあと少しであろうかと思いますが、今回このAからFパターンまでの申請をされなかった方ということになろうかと思います。
○十番(北園一正君) そしたらちょっと市長に確認ですけれども、市長はいろいろな今後相当大変な仕事なんですね、残っておるのが。この面積をやはり今、ことし申請された大体二六九ヘクタールを頭に置いて、いろいろなこの事業の計画とかそういうのをなされるんですか。それともこの五〇〇ヘクタールを頭に置いて、事業を推進なされるかどうなんですか。
○市長(村岡隆明君) 基本的には、影響を受けてる農地というのは五〇〇ヘクタールだと思っております。ことしいろいろ御苦労されて、水の利用等も苦労しながら、二三〇ヘクタールの方は水田をつくっていただいておりますが、結果としてはこの五〇〇ヘクタール全体が影響がないように、もしくは代替水源でもなかなかカバーできませんけれども、農業の経営の中身を変えていただいたりとか、基本的には、この影響を受けた五〇〇ヘクタールについていろいろ今後対策を打っていくことが必要だと考えております。
○十番(北園一正君) 次は、土地改良事業の進捗状況ですね。
いろいろ厳しいという情報は入っておるんですけれども、確認だけですけれども、②の活力あるふるさと事業という中で、八千二百万円計上してありますし、あわせてお伺いしましょう。これについてどうですか。何か工事箇所等を実施されますか。それともできる見込みがあるんですか。端的でいいです。お願いします。
○市長(村岡隆明君) 現在の売り上げの状況につきましては、観光商工課長をして答弁をいたさせます。
○観光商工課長(白地浩二君) プレミアム商品券の販売促進に当たりましては、えびの市商工会とも連携を図りながら、新聞折り込み広告二回、あと市の全戸配布二回、各種イベント、商工会のホームページ等さまざまな媒体や、あと近隣市町、あと商工会会員や事業所、市職員へのPR等により周知を図ったところでございます。
現在、九月十四日現在、先週の金曜日現在なんですけれども、発行額、プレミアムを除いた分を除いた、五千万円を除いた五億円に対しまして三億六千二百九十八万円、進捗率が七二・六%となっております。残りあと二週間ほどになりましたけれども、厳しい状況になっておりますけれども、最後の最後まで販売促進に努めてまいりたいと考えているところでございます。
○四番(金田輝子君) 残り二週間とおっしゃいましたけれども、土曜とか祭日はもうおしまいじゃないんでしょうかね。
○観光商工課長(白地浩二君) 土・日、祝日に関しましては観光協会のほうで取り扱っておりまして、道の駅ですとか、あと京町観光交流センターのほうで販売をいたしているような状況で、平日につきましては、議員おっしゃるように、商工会とか、あと市役所の本庁、あと出張所、平日も観光協会のほうでは販売しているような状況でございます。
○四番(金田輝子君) 商品券の有効期限が十一月いっぱい、これが年内ならばお中元からお歳暮まで利用すればちょっと変わりそうですけれども、商工会も京町二日市出店受け付け準備、所得税申告の準備に追われる時期に重なってしまうため、やむを得ないところもあるのではないでしょうか。これまで商品券では最高額だと思っております。完売できるのでしょうか。広告、印刷代もかかっていると思いますが、売れ残りがあるとすればどのように対処されるのかお尋ねいたします。
○観光商工課長(白地浩二君) 今商工会との協議の中では、商工会のほうには期間延長とか、あと購入限度額の拡大を市のほうとしましてはお願いしておりましたけれども、商工会の事務局より、期間延長や購入限度額の拡大は実施しないという意向を聞いております。売れ残りがあった場合なんですけれども、県の補助事業、県のほうにつきましては、精算払いということになりまして、売り上げたプレミアム分の一割分の二分の一を県に請求する流れになっております。市のほうは一応概算払いで商工会のほうに補助しておりますので、そちらも実績に応じてまた返還していただくことがあるかもしれません。ただ、残りの期間、積極的に販売の促進に努めてまいりたいという考えでございます。
○四番(金田輝子君) それでは、市から二千五百万円の持ち出しはないということですね。
○観光商工課長(白地浩二君) 五億円の一〇%であります五千万円がプレミアム分ということになりまして、それを県と市のほうで二分の一、案分しております。それは実績に応じて販売の額の一割分ということで、実績に応じて県のほうについて精算払いということで、実績に応じて市のほうにいただけるということになります。あと、市の二千五百万円の分は、もう商工会のほうに補助金としてお渡ししてますので、そちらについては実績に応じて、またそちらのほうは返していただく分があるかもしれません。事務費も含めてということになると思います。
○四番(金田輝子君) では、必死に五億円売る必要はないという考え方でよろしいんでしょうか。
○観光商工課長(白地浩二君) 今回は、このプレミアム率は一割でございますけれども、消費喚起ということもございまして、一万円で一万一千円購入できると、その一万円分につきましては、購入者の自己資金を投入していただいて、プレミアム分を含めますと総額五億五千万円ということ、かなりの額の販売になりますので、そちらは、市としてはやはり可能な限りさっき言ったように販売を促進しまして、えびの市の消費喚起につなげていきたいという考えであります。
○四番(金田輝子君) 先ほど、市長も手を挙げていらっしゃいましたけれども、何か御意見がおありなら、よろしくお願いします。
○市長(村岡隆明君) もともとの今回のプレミアム商品券の目的というのが、消費が落ち込んだこの地域の消費を喚起しようと、一万円で一万一千円のお買い物ができるんであれば、ではこれまで買わなかったものを買おうかとか、そういった喚起をしていくというのが目的でございます。市も県も二千五百万円ずつの予算を計上しておりますので、そして議会でも認めていただきましたので、できればこの全額皆さん方の消費喚起に使っていただきたいという思いがございますが、それを目的にしておりますので、なるたけ売りたいという思いがございますが、最終的に売れ残れば、その予算は県にもお返ししますし、市にも返ってくる。せっかく二千五百万円の予算を認めていただいたけれども、全額使わないという結果になるというところでございます。
○四番(金田輝子君) 安心しました。赤字が出ては大変と思いましたので、最後まで完売できるかなというのを案じておりました。これでわかりました。
続きまして、成人式についてお伺いいたします。
平成二十九年十二月定例会の一般質問でお尋ねしたんですけれども、その後の進捗状況をお伺いいたします。
○教育長(萩原和範君) 成人式の開催日と式典の開始時間につきましては、平成二十七年にアンケートを実施しておりまして、一月五日ですが、「午前十時開始」との回答が最も多い結果でございました。
また、ことし一月の成人式でもアンケートを行うとともに、先月には来年、再来年の成人対象者へもアンケートを行ったところでありまして、開催日につきましては、ことしの成人者では回答者の九二%、来年、再来年度の対象者では八三%が「一月五日」との回答が最も多く、また開始時間につきましても、ことしの成人者では八五%、来年、再来年の対象者では七七%が「午前十時」の例年の開始時間でよいとの結果となりました。
このようなことから、来年のほうも一月五日の午前十時開始で実施することとしています。
○四番(金田輝子君) 今アンケートは、これは当人に問われたんでしょうか。それとも親御さんなんでしょうか。
○教育長(萩原和範君) 本人でございます。成人者でございます。
○四番(金田輝子君) 私は、まず親御さんとか美容師さんからそういう要望をお聞きしたんです。というのは、夜中の二時ごろから、着つけに入りまして、成人式に臨まなければいけませんと。だから十時までの時間というのはすごくタイムリミットであるということをおっしゃってましたから、御本人たちがそれでいいというんであれば、これ以上のことは言えないですけれども、大口市の着物屋のお話では、午後一時から式典をなさっていらっしゃるようで、何の問題もなく挙行されているというのをお聞きしたときに、少し時間をおくらせる必要もあっていいんじゃないかなというのを感じましたので、今までどおりでいいのか、そういう例えば午後からというお考えはないものか、再度お尋ねいたします。
○教育長(萩原和範君) 実を言いますと、子供たちは二十歳になって成人式を迎えます。そのときにタイムカプセルを全員で小学校、中学校へ掘りに行きます。その時間帯というのが十二時をもって大体行くというのが慣例になっております。そして、それから自分たちで祝賀といいますか、自分たちの交流会といいましょうか、二十歳の祝いを自分たちだけでしていくというスタイルを今えびの市の成人者はとっているのが普通のものでございます。
以前も、二、三年前も、あるパーマ屋からそういった午後といいますか、もうちょっと一時間程度おくらせてもらえんだろうかという相談は一件だけございました。しかし、前からすると、非常に子供たちも少なくなっている。半分以下も以下でございます。そういったこと等を考えますと、やはり成人者にあわせていくというのが、やっぱり私たち今おる責任ある立場の人たちじゃないかなという気がしておる次第でございます。
○四番(金田輝子君) では、私たちもう女の子見たときは、皆さん振袖着てるから、やっぱり何時からかなという目線しか見なかったんですが、たった一日のことですので、それは成人者の気持ちを大事にしまして、今までどおりということで間違いないんですね。
○教育長(萩原和範君) 来年、再来年までは、もうアンケートでこのときが一番いいという成人者の回答でございますので、来年も再来年度までは今の一月五日、午前十時ということでしたいと思っております。
○四番(金田輝子君) わかりました。
市の財政についてでございますが、もう少しお尋ねしたい項目がございますので、次回に質問させてくださるようにお願い申し上げまして、一般質問を終わらせていただきます。
○議長(上原康雄君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(上原康雄君) 御異議なしと認めます。よって本日は、これをもって延会することに決定いたしました。
次の本会議は、あす十九日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。
本日は、これをもって延会いたします。
延会 午後 三時 五分...