えびの市議会 > 2018-09-18 >
平成30年 9月定例会(第 4号 9月18日) 一般質問

  • "資源確保"(/)
ツイート シェア
  1. えびの市議会 2018-09-18
    平成30年 9月定例会(第 4号 9月18日) 一般質問


    取得元: えびの市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-19
    平成30年 9月定例会(第 4号 9月18日) 一般質問                       平成三十年九月十八日 午前九時三十分開議 第  一  一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件                     平成三十年九月十八日 午前九時三十分開議    一  一般質問 出 席 議 員(十五名)     一番   上 原 康 雄  君     一〇番   北 園 一 正  君     二番   小 宮 寧 子  君     一一番   竹 中 雪 宏  君     三番   吉 留 優 二  君     一二番   西 原 義 文  君     四番   金 田 輝 子  君     一三番   西 原 政 文  君     五番   中 山 義 彦  君     一四番   蔵 園 晴 美  君     六番   遠目塚 文 美  君     一五番   栗 下 政 雄  君     七番   小 東 和 文  君
        八番   田 口 正 英  君     九番   松 窪 ミツエ  君 欠 席 議 員(なし) 議会事務局職員出席者   事務局長    坂 本 和 彦 君  議事運営係     遊 木 凡 子 君   事務局次長   外 村 幸 一 君   議事運営係長  鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君  学校教育課長    川 野 利 光 君   副市長     杉 元 真 一 君  社会教育課長    領 家 修 司 君   教育長     萩 原 和 範 君  市民環境課長    林   敏 廣 君   総務課長    宮 浦 浩 二 君  福祉事務所長    萩 原 博 幸 君   企画課長    谷 元 靖 彦 君  健康保険課長    原 田 和 紀 君   財政課長    山 口   忍 君  介護保険課長    田 中 良 二 君   建設課長    森   隆 秀 君  観光商工課長    白 地 浩 二 君   財産管理課長  築 地 厚志郎 君  基地・防災対策課長 黒 木 良 二 君   農林整備課長  寺 園 久 志 君  市立病院事務長   藺牟田 順 子 君   畜産農政課長  米 倉 健 一 君  企業誘致対策監   松 葉 洋 之 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(上原康雄君)  ただいまの出席議員は、全員であります。  これより、直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第四号によって進めます。  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、小宮寧子議員、栗下政雄議員、北園一正議員、金田輝子議員の四人を予定しております。  まず、二番小宮寧子議員の発言を許します。小宮寧子議員。 ○二番(小宮寧子君)  皆さん、おはようございます。本日一般質問二日目のトップバッターを務めさせていただきます。  まず初めに、ことしの夏は西日本豪雨や先日の北海道地震など相次いで災害が起こり、多くの尊い命が奪われました。また、現在でも避難所での生活を余儀なくされている被災者の方も多くいらっしゃいます。災害により亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、被災に遭われた方々のお見舞いと一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。これまでの災害を通して得られた教訓をえびの市でも生かして、防災対策を強化させていかなくてはなりません。今回の一般質問は、この防災対策についての質問から始めさせていただきます。  まず初めに、項目一の防災対策についての質問に入ります。  一、災害時用の災害対応型カップ自販機についてお尋ねいたします。  ①の本市では、先月八月に防災食育センターが完成し、平常時は学校給食や食育に関する授業、また災害発生時には、食料供給等の防災に関する授業を実施する複合型施設として運営が開始されました。この防災食育センターには備蓄倉庫が備わっており、米や飲料水を備蓄するとの説明を受けましたが、現在どのようなものが、えびの市としては備蓄されているものかお尋ねいたします。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  現在市において備蓄しております主な物品につきましては、二リットルのペットボトル百六十八本、あと二〇メートルの敷きマットが二十ロール、あと間仕切りセットが二十二セット、マスクが大小合わせて約三十万枚、あと自動ラップ式トイレ、簡易トイレになりますが、こちらのほうが四基、そのほか毛布、タオルケット等を備蓄しております。  また、今議員のほうからお話がありましたように、八月に運用開始しました防災食育センターに食糧を含む災害時用の備蓄倉庫が完成しましたので、今年度から五カ年の年次計画で非常食などを購入し、備蓄していく予定としております。  このほか、西諸定住自立圏共生ビジョンに基づきまして、西諸広域消防本部において、平成二十九年度末で飲料水が二リットル、ペットボトル千二百本、アルファ化米二千七百食、資機材として発電機や段ボールベッドなどを年次計画で備蓄しているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  今さまざまな備蓄品を説明していただきましたけれども、今までは非常食とか粉ミルクなど、そういったものが備蓄されていなかったということでございましょうか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  そのとおりでございます。 ○二番(小宮寧子君)  今の現段階では、その防災食育センターにお米と水はもう備蓄していらっしゃるんでしょうか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  お米のほうは備蓄しております。水のほうは、先ほど説明いたしましたとおり、二リットルのペットボトルを百六十八本備蓄しているという状況でございます。 ○二番(小宮寧子君)  今、もし災害が起こったとなったときに、その非常食など、一般家庭でも今非常食など飲み水や備蓄に関しては、家庭でもいろいろ取り組んでいらっしゃるところもありますけれども、市としては、今もし災害が起きたときには、どういった対応というか、避難食に関してはどういった対応をとられるのかお尋ねいたします。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  今現在、備蓄食品というものはございませんけれども、商工会との災害協定等も結んでおりますので、そういう協定に基づいて非常食、また食品、また必要なものについては準備させていただきたいと思っております。今後は、先ほどもお話いたしましたように、五年計画で食糧の備蓄を進めてまいりますので、年度年度で整備していきたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  それでは②の質問のほうに移ります。  今回私が提案いたしますのは、災害対応型カップ自動販売機というものです。これは東日本大震災の経験から生まれたもので、災害が起きた際、飲料は備蓄品としてストックしている水や各方面から届けられる救援物資でも対応はできますが、赤ちゃんのための粉ミルクやカップ麺、フリーズドライ食品、アルファ米などを調乳や調理に使うお湯を確保するのが難しいときに役立つものです。飲料自動販売機の設置会社と災害時の協力協定を結べば、ふだんはコーヒーやジュースのカップ式飲料の自動販売機でありながら、災害時には飲み物を無料で提供するとともに、水とお湯も出る仕組みになっています。災害時哺乳瓶など、消毒ができないような状況下では、使い捨ての紙コップは大変便利だと思います。この災害対応型自動販売機は、二〇一五年の茨城県常総市の鬼怒川の決壊による水害の際や二〇一六年の熊本地震においても利用されています。  まずは、この災害対応型自動販売機について市長の所見を伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  災害時にえびの市内にも普通の自動販売機はもちろんありまして、コカ・コーラウエスト社等とも協定を結んでおりますけれども、それはお湯だけを利用できるということではなくて、温かいお茶だったり、コーヒーは提供できると思いますけれども、お湯は提供できないと、そういった場合にはカップ式自動販売機、現在は市内にはないということでございますが、有効な活用はできるという認識をいたしておりますが、当市におきましては、現在各避難所には必ず職員が配置されるようになっておりますし、そのお湯を沸かす機能というのは、自動販売機よりもそういった職員がお湯を沸かしたりとか、まず水道水が確保できるかという問題もございますが、そういった部分での対応で今のところは考えておりまして、当然通常のニーズというものも考えなければいけないと思いますが、災害時の対応、災害時の粉ミルク等をつくるためのお湯の確保ということを考えますと、現在配置している職員がその施設の中の機械を使ってお湯を沸かすということのほうが、確実に提供できるのではないかと考えているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  確かにこの自動販売機は、災害時のときに電気と水道のライフラインがつながっていないと稼働することはできませんけれども、今この本庁舎では、非常用の発電機、また非常用の貯水槽などは設置されているものかお尋ねしたいと思います。 ○財産管理課長(築地厚志郎君)  庁舎を災害時に防災拠点として活用するために、七十二時間非常発電が稼働するように施設を改修しております。 ○二番(小宮寧子君)  非常用の貯水槽というのは現在ないということですよね、確認ですが。 ○財産管理課長(築地厚志郎君)  四階の上の塔屋に高架水槽という形で貯水槽を設けております。そこに一旦ためた水を使用するということになりますので、自然的に貯水タンクの用をなしていくものと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  これまでの災害におきましても、一番お湯の確保というものが課題になっております。その場で直接お湯が出て、調理、調乳ができるというのは大変便利であると思います。確かに、職員の方々がつかれてその場でお湯を沸かすということも効果的ではあると思いますが、その場で本当にすぐお湯が出て調理に使えたり、調乳に使えたりということは便利であると思いますので、まだ検討する余地はあると思いますが、今後検討されるお考えがあるか、もう一度お尋ねをしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  当然広域的な大規模な災害で、職員が全て対応できないという状況は十分想定されますし、ある程度の環境が整えば、自動的にお湯が供給できるというシステムについては非常に魅力があると思っておりますので、当然災害対応については終わりはないと思っております。検討は引き続き続けていきたいと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  また、今後も調査、研究等はまた担当課のほうでも検討していただきますよう要望して、次の質問に移ります。  次に、乳児用液体ミルクについての質問に移ります。  お湯の確保が難しい被災地での活用などが期待される乳児用液体ミルクの国内製造販売が、このほど解禁されました。これまで海外では普及していたものの、国内では省令でミルクについては成分の規格が決められていましたが、液体ミルクについては定められていなかったため、企業が製造販売をしてきませんでした。  この液体ミルクは、成分が母乳に近く乳児に必要なビタミンやたんぱく質などの栄養素が加えられた液体状の乳製品です。粉ミルクとは異なり、調乳に欠かせないお湯を用意する必要がなく、常温のまま飲むことができ、哺乳瓶に移しかえるだけですぐ飲めるものと、液体ミルクの容器に直接吸い口を取りつけ、そのまま飲めるものがあり、常温保存が可能です。この乳児用液体ミルクの解禁、また液体ミルクの活用について市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  東日本大震災であったり、熊本地震でも効果が発揮できたというような情報は認識しているところでございますが、現時点では、海外からの輸入品しかないと、国内が今後メーカーがどういった動きをとっていくのかということも、また見きわめたいと思っておりますが、現時点ではそこら辺の情報収集をしっかりやって、効果があるものか、えびの市でいつの段階で導入できるのか、そういったものを調査研究させていただきたいと思います。 ○二番(小宮寧子君)  今市長のほうからも答弁がありましたけれども、実際に二〇一一年の東日本大震災や二〇一六年の熊本地震では、液体ミルクが普及しているフィンランドから支援物資として被災地に届けられ、その利便性が広く知られることになりました。災害時には、安心できる水が調達できない、また水があってもお湯をつくれない、ミネラルウオーターは買い占められている、哺乳瓶がない、また哺乳瓶を洗えないなどの状況に置かれます。  また、災害時に母乳がとまってしまう母親も少なくないそうです。そういった粉ミルクや母乳を飲ませられないとき、乳児にとって液体ミルクは命綱になります。私は、この液体ミルクは災害時の備蓄として活用できると思いますが、今後、本市では災害用の備蓄品として検討されるものかお尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども答弁いたしましたとおり、防災食育センターもできまして、いろいろな備蓄品を今後計画的に進めてまいりますので、西諸広域の備蓄の考え方等も調整しながら、新しいそういったアイデアについては、今回の御提案だけではなくて、広く情報を張りめぐらせて検討は引き続き続けていきたいと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  国内では、実際の液体ミルクの商品販売までにまだ一、二年程度かかるとも言われておりますし、粉ミルクより費用が割高であるという課題もまだ残されております。また、今後の動向を担当課のほうでも調査し、検討していただきたいと思います。  次に、防災ラジオについてお尋ねいたします。  西日本豪雨や九州北部豪雨など、毎年のように豪雨災害が深刻な被害をもたらしています。死者が二百人を超え、平成最悪の水害となった西日本豪雨では、自治体からの避難の呼びかけにもかかわらず、多数の被害者が出ましたが、その原因の一つとして、大雨にかき消され防災無線が聞こえなかったという避難指示などの防災情報が十分に届かず逃げおくれたという点が問題となっています。  本市では、防災無線が聞こえないなど市民の方からのそういったお声などは届いていないものでしょうか。お尋ねいたします。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  防災行政無線につきましては、今議員のほうからもお話がありましたように、聞こえないという市民の方もいらっしゃいますし、うるさいという市民の方もいらっしゃいます。 ○二番(小宮寧子君)  聞こえないというお声をいただいた市民の方には、どういった対応というか、説明をされていますでしょうか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  当課に御相談のあった市民の方につきましては、直接現場のほうに行きまして、実際に聞こえるのか、聞こえないのか、そういうものを確認させていただいております。もし聞こえないという状況でございましたら、一応防災行政無線のスピーカーの位置を変更、方向をかえるとか、ボリュームを大きくするとか、そういうもので対応しておりますが、それでも聞こえないという市民の方もおりますけれども、そういう方々につきましては、いま一度検討して、戸別受信機が必要な方については配備をしているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  豪雨の際に防災無線が聞こえないという問題に対して、近年、他の自治体では山間部や難聴地区など、また後期高齢者となる七十五歳以上の世帯などに、緊急告知機能の防災ラジオに補助金を支給したり、無料で貸し出しを行っているところがあります。  防災ラジオは、通常のポータブルラジオとは異なり、国や自治体が緊急情報を発表した場合に、自動的にその放送に切りかわって危険を知らせてくれる機能がついており、電源を切っている場合でも自動起動するということです。本市では、これまで防災ラジオを検討されたことがあるのかお尋ねいたします。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  これまでにも、防災ラジオについての整備を検討してまいりましたけれども、防災ラジオを活用する方法といたしましては、防災行政無線の設備、あとコミュニティのFM放送、あとケーブルテレビに接続する方法等がございますが、本市に設置しております防災行政無線につきましては、アナログ方式からデジタル方式に移行されておりますが、防災ラジオはアナログ方式による受信機となるため、本市の防災行政無線で使用するためには、デジタル波からアナログ波へ変換する必要がございます。そのため、市役所から発信するデジタル波を防災行政無線が受信できるアナログ波に変換するための設備が必要となりますが、変換機の設置がかなり高額となります。  また、防災ラジオを配布する世帯の購入費等も考えますと、大変大きな費用がかかりますので、導入については十分な検討が必要と考えているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  防災ラジオを導入するに当たっては、大変経費がかかるということでございましたが、現在戸別受信機、先ほど答弁でございましたけれども、戸別受信機を設置していらっしゃるところというのは市内でどのくらいありますでしょうか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  戸別受信機の配付数につきましては、二百二十一戸ということになっておりますが、まず幼稚園、保育所、学校などの二十三カ所、あと関係機関、えびの消防署、えびの警察署など二十三カ所、自治会長宅に六十五カ所、あと市役所の出先機関、国際交流センター、美化センター等ありますが、十三カ所、あと主要な避難所に七カ所、あと要援護者施設に十カ所、あと難聴地域に八十戸ということで整備しております。 ○二番(小宮寧子君)  本市は、人口の約四割が六十五歳以上の高齢者になっています。若い世代はパソコンやスマートフォンなどで情報収集ができますが、高齢者の方の中には携帯電話を持っていらっしゃらない方や、携帯は持っていてもインターネットを利用されない方もいらっしゃいます。この地球温暖化時代の異常現象による豪雨災害は、今後も頻発すると予測されております。この豪雨災害から命を守るためには、まずいち早い避難が何より重要であり、避難に際しては、行政からの緊急情報を迅速かつ確実に住民に伝えることが必要であります。  災害はいつ起こるかわかりません。やっぱり早急に何らかの対策を行う必要があると思いますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今担当課長から答弁がありましたとおり、これまでも、戸別の室内で聞こえる私たちが発信する情報を受け取っていただけるような環境の整備ということを検討してまいりましたが、やはりハード面の整備の問題等もありまして、現時点では、この戸別受信機をふやしていくということが一番経費的にも安くつくと思っております。  また、地域の防災力を高める、そういった情報が皆さん方に伝わっても実際避難されないという現状もございますので、自主防災組織をしっかり強化して、地域でそういった皆さん方に情報を伝えたり、そういった部分も含めて、いろいろな形での情報を提供する方法を行政としては提供しながら、また情報を得る市民の皆さん方も、いろいろな方法で情報が収集できるんだというようなことをしっかりマッチングしていくことが一番大事ではないかなと。  ハード面の整備につきましては、先ほど申し上げましたとおり、戸別受信機、かなり高額なものになりますが、そういった避難が非常に難しい方であったり、テレビとかパソコン等で情報を入手しにくい人であったり、ある程度のルールを決めなければいけないと思いますが、優先順位を決めて、戸別受信機をふやしていくという形で考えていこうと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  では、えびの市としても、またより一層の防災対策への強化と充実を図っていただきますよう要望して、次の質問に移りたいと思います。  次に、二の項目の健康づくりの推進についての質問に入ります。  一のがん対策についての質問です。  今月九月はがん征圧月間です。これは日本対がん協会、日本医師会の主催により一九六〇年に開始され、毎年がんの正しい予防知識や早期発見、早期治療の重要性などを広く伝えるための啓発活動が行われています。がんは、死因の第一位を占め、二人に一人ががんとなり、三人に一人ががんで亡くなる時代です。  先日の宮崎日日新聞に、国立がん研究センターによる二〇一四年に診断されたがん患者のデータが掲載されていました。データによると、二〇一四年に新たにがんと診断された方は八十六万七千人で、過去最多を更新しており、二〇一八年には百万人を超えると予測されています。ですが、現在がんは、早期発見、早期治療により、治せる病気へと変わりつつあるとも言われております。  そこで、まず本市での検診の受診率の状況についてお尋ねいたします。 ○健康保険課長(原田和紀君)  本市のがん検診の受診率につきまして、平成二十九年度の実績で申し上げます。この数字は本市独自で集計している数字でございます。胃がん、八・五%、肺がん、四・五%、大腸がん、七・六%、子宮がん、七・七%、乳がん、七・三%、前立腺がん、三・九%でございました。 ○二番(小宮寧子君)  今御説明いただきましたこの受診率を聞きますと、やはり相当低いのではないかと感じます。特に、また最近では子宮がんや乳がんなどにかかる女性もふえてきておりますけれども、こういった受診率向上に向けて、市としてこれまでどういった対策というか、対応、取り組みをされてきたものかお尋ねいたします。 ○健康保険課長(原田和紀君)  議員御指摘のように、受診率が低い状況にございます。したがいまして、受診率の向上の取り組みをこれまで行っているところでございます。  その取り組みの一つといたしまして、多くの市民の皆様に受診していただくために、対象者の方への通知方法の見直しであったり、一定の対象年齢に達した方への無料クーポン券の配布、あと特定健診とがん検診を同時に受診していただくことで、自己負担額が抑えられるセット検診、未受診者に対しての受診勧奨を実施しているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  先ほど、今子宮がんや乳がんがふえてきていると私申し上げましたけれども、この乳がん検診や子宮頸がん検診など無料クーポン券などが実施されておりますけれども、この無料クーポン券を取ってもこの受診しなかった未受診者に対しては、手紙や電話などで再度受診を後押しするコール・リコールなどの取り組みもされていますでしょうか。お尋ねいたします。 ○健康保険課長(原田和紀君)  議員おっしゃいますように、未受診者に対しまして、コール・リコール事業も委託事業の中で取り組んでいるところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  このコール・リコールで成果を上げている自治体もふえてきているようですので、今後も、受診率向上に向けて市民への周知を工夫しながら取り組んでいただきますよう要望いたします。  次に、二〇一七年度より文部科学省ががんの教育総合支援事業として、がんに対する正しい知識を学び、命の大切さについて理解を深めるためのがん教育の全国展開を始め、がんの専門医やがん経験者らが学校に出向き、子供たちに出前講座を行う取り組みが始まっています。本市では、がん教育の取り組みはなされているものかお尋ねいたします。 ○教育長(萩原和範君)  えびの市内の小中学校では、がん教育については全ての学校で実施しているところでございます。子供たちががんを正しく理解することは、生活習慣の改善や喫煙の防止だけでなく、将来的に検診受診率を向上させ、健康と命の大切さについて学ぶことになります。これからもがんに対する正しい知識を学ぶ機会を与えられるよう、工夫して取り組んでまいりたいと思います。 ○二番(小宮寧子君)  がん教育を取り組んでいらっしゃるということですが、外部の講師の方とかを招いて、そういう授業とかもされていらっしゃるんでしょうか。 ○教育長(萩原和範君)  外部の医師、これについては特に性教育ということでの、具体的に言いますと京町のございます女性の医者の方、あの方等を招いてのそういった実際のお話、そういったこと等についてはしているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  これまでがんの原因は遺伝によるものと考えられがちでしたが、現在では原因の七割がたばこや食事といった生活習慣にかかわっていると言われております。やはり子供のころから正しい生活習慣でがんは予防できるということ、検診による早期発見が大事だということなどを学ぶことはとても大切であると思います。  また、今AYA世代と言われる若い世代のがんもふえてきていますので、正しく病気を理解するためにも、今後ともがん教育を充実させていただきたいと思います。
     次に、がん患者の増加に伴い緩和ケアを導入している病院がふえてきています。現在えびの市立病院では、緩和ケアは行われていないと思いますが、がん患者さんへの対応、また終末期の患者さんの受け入れなどはどのようになっていますでしょうか。 ○病院事務長(藺牟田順子君)  緩和ケアにつきましては、以前に遠目塚議員からも御質問や御提言等をいただいておりますが、現在西諸におきましては、小林市立病院が緩和ケアチームを立ち上げ、病棟ラウンドやカンファレンス、患者との交流サロンを開くなどの取り組みを行っております。また、近隣の病院では、人吉医療センターに緩和ケア病棟、都城医療センターに緩和ケア病床が設置されている状況でございます、  今申し上げましたこの緩和ケアにつきましては、医師、看護師の専門的スキルの習得や特別なトレーニングを積んだ臨床心理士等の配置、サービスを提供するスペース確保など、事業を展開する上で必要でありまして、現状として当病院で十分な緩和ケアを実施できる態勢、環境づくりは大変難しいと考えております。  しかしながら、当医院におきましては、緩和ケアとまではいきませんが、可能な限り患者様とその御家族のニーズや思いにお応えするため、激しい痛みのある患者様の痛みを和らげる緩和治療を行い、その症状が改善されましたら、自宅へ退院や外泊をしていただくといった取り組みを訪問看護ステーションや在宅介護施設等と連携しながら実施している状況でございます。  議員御質問の緩和ケアの導入につきましては、現在病院では計画してないところでございますが、医療従事者が緩和ケアに関する研修を積み、西諸での緩和ケアの取り組みや在宅療養との連携が図れるよう、今後とも引き続き研究を進めてまいりたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  緩和ケアは、がん患者の終末期医療としてこれまで行われてきましたが、現在は、がんと診断されたその日から心と体の苦痛を和らげるケアと、その患者を支える家族の心のケアの体制づくりが進められてきております。えびの市としましても、そういった体制づくりが、今のお話を聞きますと取り組んでいらっしゃるということでしたので、今後とも、緩和ケアの体制づくりというものを進めていただきたいと思います。  また、先日テレビの報道などで樹木希林さんががんで亡くなられたという報道がありましたけれども、テレビを通して、樹木希林さんががんの闘病生活の様子の情報を得ましたけれども、この樹木希林さんの生き方を通して、がんとの向き合い方、また、自分らしく最期をどう迎えるかということを私自身もすごく考えさせられました。終末期のがん患者にとって、最後は自宅で死にたいとかですね、また長年過ごした地域で最期を迎えたいと思っていらっしゃる方は多くいらっしゃいます。そういった方々が、そういった市民の方々が、このえびの市の地で最期を迎え、穏やかに迎えられるような地域医療体制というものが整っていくことを切に願いまして、次の質問に移ります。  次に、交通弱者対策についての項目に移ります。  近年高齢者ドライバーの事故の増加に伴って、運転免許証を自主返納される高齢者もふえてきているようですが、病院へ通院するのに不便を感じていらっしゃる高齢者の声をお聞きします。えびの市内には患者さんの送迎を無料で行っている民間の病院があります。その病院では、曜日ごとに周る地域が決められていて、一週間で四十人から五十人程度利用があるそうです。また、湧水町からも来られる患者さんがいるそうです。  そこで、えびの市立病院でも通院される高齢者の方への送迎を導入できないものかお尋ねいたします。 ○病院事務長(藺牟田順子君)  当病院へ通院される方の大半は高齢者でございまして、その高齢者の方々の通院の状況につきましては、御本人が運転してこられる方が多い一方で、配偶者を初め家族や施設の方の送迎も多く見受けられます。また、タクシーやバス、最近では福祉タクシーを利用される方などさまざまでございます。  今後の高齢社会や運転免許証の自主返納等を考えました場合、議員御提言のように、交通弱者対策としては送迎車の導入も一手段になり得ると考えますし、実際市内の病院におきましては患者様の送迎をされている病院があると伺っております。当病院におきましても、このようなサービスの向上により、新たな患者の獲得も見込まれるところではございますが、一方で送迎に従事する職員や車両の確保、事業の維持運営費など、新たな経費も生まれるところでもございます。  したがいまして、議員の御提言につきましては、当病院に対する患者様のニーズや財政状況等を踏まえながら、慎重な調査研究等が必要かと思っているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  車に乗られなくなった高齢者の方とお話をしますと、必ず「病院と買い物が不便だ」とおっしゃいます。特に高齢者の場合は、病院で定期的にお薬をもらいにいくため通院されている方がほとんどです。また、市立病院の場合は、すぐ近くに郵便局やスーパーや商店があるので、病院に行ったついでにちょっとした買い物や用事を済ませることができます。先ほど担当課の御答弁いただきましたように、送迎により市立病院への利用される患者さんというものがふえてくるとも思います。市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  市立病院の利用者の患者さんにとっては、現在タクシーで来られたりバスで来られたりしている負担がなくなるということで、プラスの面もあろうかと思いますが、先ほどの職員の配置の問題であったり、現在タクシー助成事業等を実施しておりまして、そういった部分も考えながら、タクシー業者等との兼ね合い等もあると思いますし、市立病院としては、患者がふえる可能性は当然求めていきたいと思っておりますが、全体的なほかの病院との関係であったり、今回の質問でもいろいろ出されておりますけれども、買い物弱者の皆様の対応であったり、当然効率的な公共施設を持たないえびの市にとっては、こういった課題は今後とも残っていくと思いますので、あらゆる方法で検討を進めていきたいと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  本当に今市民の方が何を求めているのか、また必要としているのかをまたしっかり把握していただいて、市民の声に寄り添った政策を実現していただきますよう要望して、私の今回の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時 十四分                     開議 午前 十時 三十分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  この際、健康保険課長から発言の訂正の申し出がありますので、発言を許します。 ○健康保険課長(原田和紀君)  大変申しわけございませんでした。発言の訂正をお願いしたいと思います。  小宮議員の健康づくりの推進について、がん対策についての御質問でした。未受診者に対してのコール・リコールを行っているかというところで「未受診者に対してコール・リコール事業を行っている」と答弁いたしましたが「その対象者は大腸がんの未受診者のみであります。その他のがんについてのコール・リコール事業は行っていないところであります」に答弁の修正をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(上原康雄君)  次に、十五番栗下政雄議員の発言を許します。栗下政雄議員。 ○十五番(栗下政雄君)  今期九月定例会の六番でございます。今回は十二名の議員が一般質問を予定しております。  ことしの四月十九日、霧島の硫黄山が二百五十年ぶりに噴火をし、その後、日本列島は地震、台風、今まで経験のない大きな災害をもたらし、多くの人材を亡くしております。これは自然災害の典型的な異常事態であります。北海道の地震におきましては、液状化による大きな甚大な被害を受けております。こういう台風、地震被害等で亡くなられた皆さん方にお悔みを申し上げ、また避難生活を続けていらっしゃる皆さん方には、一日も早い元の生活に返ることができるようにお祈りを申し上げ、お見舞いを申し上げたいと思っております。  今回通告いたしておりました項目は、一、新燃岳、硫黄山噴火問題について、二、赤子川、長江川白濁問題について、三、市道整備問題について、四、上大河平宮内水路問題について、五、霧島演習場と岡元用水権利者の会問題について、六、防衛省調整交付金と財政問題について、七、駐屯地存続と増員・増強の問題について通告いたしております。  今回は、順番を七番を最初にさせていただきたいと思っております。この駐屯地存続と増員・増強の問題でございます。  駐屯地存続問題は、重要なことであるということで賛成をするものであります。この関係で費用対効果のことを通告いたしておりますが、今までこの運動にかかった費用は、私の資料では、平成二十八年度までに、平成二十年から始まりまして、平成二十八年では一千三百七十三万八千五百五十円となっております。昨年度の分が入っておりませんが、現在まで総計幾らかかっているものかお尋ねしてみたいと思います。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  平成二十年度に、西諸地域の市町及び湧水町と連携を図るため、陸上自衛隊第二十四普通科連隊えびの駐屯地存続期成同盟会が設立され、それ以降、えびの駐屯地の増員・増強につきましては、存続期成同盟会を中心に防衛省や国会議員への要望活動を展開しております。  会設立後の要望活動に関する費用といたしましては、熊本要望及び中央要望の旅費等が主な費用となっております。市長、議長、各関係団体で構成されます存続期成同盟会役員のえびの市分の費用につきましては、平成二十年度が、十一回の要望活動に対しまして約二百九十万円、平成二十一年度が、三回の要望活動に対しまして約一百一十八万円、平成二十二年度が、四回の要望活動に対しまして約二百一十一万円、平成二十三年度が、四回の要望活動に対しまして一百六十八万円、平成二十四年度が、四回の要望活動に対しまして約一百七十万円、平成二十五年度が、三回の要望活動に対しまして約八十八万円、平成二十六年度が、四回の要望活動に対しまして約一百九万円、平成二十七年度が、四回の要望活動に対しまして約一百三万円、平成二十八年度が、四回の要望に対しまして約一百一十三万円、平成二十九年度が、三回の要望に対しまして約一百九万円となっております。 ○十五番(栗下政雄君)  合計で幾らになりますかね。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  合計で約一千四百八十万円となっております。 ○十五番(栗下政雄君)  平成二十年から今まで一千四百八十万円市民税を使っておるわけです。市長、このことについて、市長は増員・増強の問題について十年間も取り組んでるわけですね。私はその成果が私なりに考えますと、余りにもこの一千四百八十万円という額は大き過ぎるんじゃないか。入ってくるところは、調整交付金が三千四百万円ぐらいだと思っております。この費用から見れば、私は、市長はすぐ費用対効果のことをおっしゃいますが、費用対効果の面から考えれば、市長はどのように考えますか。 ○市長(村岡隆明君)  平成二十年度から約十年間要望活動を続けておるわけでございますが、それまでは、こういった増員・増強の要望活動はしていなかったわけでございます。平成十七年度にコア化をされて、消滅の危機にあるのではないかということで、平成二十年度から要望活動を続けております。  確かに平成二十年度から十年間要望活動を続けておりますが、本年度若干名隊員はふえましたけれども、大きな部隊の新設とか、そういったものには至っておりませんけれども、防衛省などとの良好な関係が保たれていることであったり、期成同盟会の市町村の中でも、要望活動はしっかり続けていこうと、回数も減らさずに強い要望活動を引き続き続けていかなければ、存続そのものが危うくなるというようなお声も聞いておりますので、隊員がふえてそのことでの財政的なプラス、それと要望に使うお金、これの費用対効果ということを見ますと、財政面で大きな負担をかけておりますが、それ以外の目に見えない防衛省との良好な関係であったり、そういった部分に大きな成果が出ていると考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長は、大きな成果が出るというような見方をされておるようです。それでは市長、自衛隊員がえびの駐屯地に各方面から赴任されてこられますね。えびの市に居住される隊員が、最近は小林市のほうが多いというようなことを聞いておるんですよ。なぜ、昭和五十六年に市民総ぐるみで誘致をしました。そのとき、中間市長でしたが、多くの市民の皆さん方と一緒に熊本のほうに要望活動をして、昭和五十六年度に第二十四普通科連隊が開設されたわけです。そのときも場所を設置、今の駐屯地の場所を設置するときも、少しでも小林市よりもえびの市側のほうにといってあそこの場所に決めたわけです。隊員が隊舎もあります。隊舎の状況はわかりませんが、市内に自衛隊員が赴任されてこられた方がどのような状況かお示しください。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  ただいまの議員の御質問に対しては、今ここに資料のほうを持ち合わせておりませんので、後からまた御報告をさせていただきたいと思います。 ○十五番(栗下政雄君)  それとですね、私は時間をおいて市内を、今回の一般質問をするのを、今回はこういうことを一般質問いたします。多くの市民の方からこういうことを取り上げてくれということで、そして通告をしております。  そしてその通告を、きのう演習場周辺の市民のうちを回ってみました。ところが、多くの市民の方が特に演習場のすぐ近くです。堀浦です。堀浦地区でこういうことを聞きました。自衛隊と市民と共存共栄でいくということは私たちもわかっていると。しかし、年に数回道路の整備をすると、その道路が駐屯地の敷地内からこちらのほうですね、堀浦側のほうですね。市道にあっては、周辺は歩道も草がぼうぼうしております。これを駐屯地の存続問題もおっしゃいますが、まず市長、一千四百八十万円も投資してるんです。駐屯地の周辺の住民の皆さん方は、駐屯地ができてよかったと喜んでいらっしゃいますか。そうではないと思うんです。あの状況を見て、これは市長、原課だけの問題じゃないと思うんですよ。市長の政治姿勢だと思っております。きのう見たんですから、演習場の入り口ですよ。これはどうされますか。 ○市長(村岡隆明君)  演習場の近くの道路でありましても、市道であれば、当然市が管理をしていかなければいけない部分だと思いますので、当然ほかの自治会も一緒ですけれども、地域の皆さん方と調整しながら、市道の管理というのは市のほうでやっていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  そこをですよ、できればあそこに老健施設があります。国道から堀浦に来る道路があります。それから自衛隊の駐屯地に入る大きな七メートル道路がありますね。あそこから駐屯地の入り口までは、地域の皆さん方と自衛隊の皆さん方と一緒になって、地域がお盆道作りをしやれば、そのときに市を通じて、市のほうからあそこの周辺の清掃があるんですよと、業務隊長どうですかと声をかけていただかなければ、自治会長じゃ難しいと思うんですよ。直接駐屯地周辺の自治会ですから、そこら辺は市のほうで、市長を持つえびの市のほうで市長が考えないと、一課の担当では難しいと私は判断をしております。この点は市長どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  当然もともと管理すべき道路は市でございますので、そういった部分に自衛隊の皆さん方の御協力をどうやっていただくのか。まず、私どもといたしましては、地元の自治会長さん等とその辺については十分情報をお聞きしたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、あの周辺の昭和五十六年から現在まで駐屯地周辺の特に堀浦、鍋倉、大河平、下大河平、この周辺の方々は協力をしていらっしゃるんですよ。自衛隊の皆さん方が訓練で道路を訓練をされます。そして列を連ねて駐屯地に出入りをしやれます。トラクターやいろいろな農作業をされるときには、住民がよけているような状況で、そういうことを聞いております。私は聞いたことを言うんですよ。聞いたことを言うんです。だから、そういう状況だから、増員・増強をやられるんであれば、もう少し駐屯地の周辺の皆さん方と自衛隊との交流がないと難しい。その上、十年間で一千四百八十万円も使っているわけですよ。どうですか、これは。 ○市長(村岡隆明君)  当然、霧島演習場等は大型の車両が通行したりヘリが飛来したりということで、地域の住民の皆さん方に大変御迷惑をおかけしてるという状況は聞いております。駐屯地の周りにつきましては、現在そういうお話を私たち聞いておりませんので、地域の皆さん方にも、そういった実情をまずはしっかりお聞きしたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  私はきのう聞いたから、この場で順番を入れかえて、忘れないうちにと思って今質問してるんですよ。これはですね、市がやらなければならないということはわかっております。市道だから。だけど、そこらを演習訓練をされるわけですので、市長が業務隊長あたりと話をされて、お話をされて、周辺の市民とよりよい環境をつくらないと私は難しいと思うんですよ。そういったことが増員・増強やら、隊員がえびの市に住みたい環境をつくらないといけないと思っております。  先ほど、隊員の状況については報告するということでございましたが、市長、先頭に立つあなたが、私たちと同じ四年の任期の間にやらんといかん。もうすぐ二十五日で、今月の二十五日で市長も私も一年たちます。選挙があってから一年たちます。あと三年ですよ、あと三年。増員・増強の問題についても、今までやってきたから周辺の皆さん方がこれを続けないといけないというんであれば、市民にそれだけの説明ができる行動を起こさないといけないと思っております。どうですかね。十年間で一千四百八十万円使っております。では、今回から出席された人の報告書をいただけんですかね。 ○市長(村岡隆明君)  毎回含め、誰と会ってどういった要望したかという記録が残っておりますので、議会のほうからでも要望があれば出せる資料だと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  私は今聞いておるんですよ。来年度以降から増員・増強の運動をやられるんであれば、それぞれ出席された方々は市民の税金を使っていかれるわけですので、報告をしていただきたい。これはもう御要望申し上げます。この場で即答はできないと思っております。  続きまして、一番目の新燃岳、硫黄山噴火問題についてでございますが、①霧島千草木地区は、新燃岳噴火により水源地が被害を受けております。市当局のほうに、ことしの三月だったですかね、要望をされているようであります。その水源地の確保問題で、どうしても調査費が欲しいものだと地域の方々もおっしゃっております。市の取り組みをどのようになっておるか、これは副市長でもいいですので、お答え願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この千草木地区の水源確保につきましては、昨年、またことしの三月にも要望をいただいているところでございます。市といたしましても、新燃岳から泥水の直接的な影響はない部分ではございますが、硫黄山の噴火に伴う降灰等の影響があるというところを国のほうに訴えて、国のほうの補助金がないか、本年度に入ってからも要望を繰り返しておりますが、なかなかそういった災害対応という部分で、いい返事が来てないところでございます。  現在国が持っております政策の中で、いろいろなクリアしなければいけない部分がございますけれども、幾つか補助金の活用もできそうな部分がございます。ただ、この国の制度につきましては、水があることの確認及び試掘などは事業の対象とならないということでございますので、ここの水源の調査であったり、試掘などについては、市の単独で行わなければ、その後の国の補助事業が使えないということでございますので、ここの部分の水源の調査、試掘等については、市の単独で実施する必要があると考えております。  現在担当のほうでは、井戸水の井戸の要望等が出ておりますが、用水施設にかかるランニングコストであったり運用費、そういったものも、精度の高いものも地元の皆さん方に御説明をして、水源が確保できた、これができるかできないか、まだ調査しないとわからない部分ではございますが、いざ水が出てきたということの後、ランニングコスト等地元の皆さん方がどういった負担等をしてもいいのか、そういった合意形成をなるたけ早くとるようにということで、まずは用水施設にかかるランニングコスト運用等についての精度の高い部分を、なるたけ地元の皆さん方に、早い時期に提示できるようにということで指示をしているところでございます。水源の調査、試掘については、市の単独予算を計上するというつもりであります。 ○十五番(栗下政雄君)  水源調査については、市の単独予算を計上する予定でありますということでございます。先ほど市長は、新燃岳とは関係ないようなことをおっしゃいましたが、私が持っておるこの写真では、新燃岳の噴火により、水源地が被害を受けたということで、こういう地元の方からの写真をいただいております。  あわせて、その後、硫黄山は噴火をしたわけです。新燃岳は以前に噴火して、両方、市長がおっしゃるのもそうでしょう。だけど新燃岳の噴火によることでもあるわけです。もちろん硫黄山の降灰もあります。この地区はもう硫黄山から五キロも離れていないんですよ、水源地が。だから、この市のほうで予算を計上するということでございますので、どうしてもこれは一日も早い調査をしていただきたいと思っております。  そして、地元の皆さん方は自治会長を中心に各関係方面にもう既に足を運んでいらっしゃいます。私紹介してくれということで、九州農政局の宮崎の事務所の参事官とも数回お会いして、そして近く農政局のほうに足を運ぼうかなと、地域の皆さん方と一緒になって足を運ぼうかなと思っております。市のほうも、上部組織のほうに、県はですけれども、どうしてもこの先ほど市長は「難しい」とおっしゃいましたが、この問題は農林水産省までいかなければ解決はできないと思うんですよ。市長、どうしてもこれは市と地域の皆さんが一体となって予算をお願いしなくちゃ、まず調査をしていただくということは、これは一歩前に進んだと思っております。県を通じて国のほうに働きかけていただけますかね。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども答弁いたしましたが、現在今えびの市で考えてる整備の中身につきましては、災害対応ということではなくて、現状の国の補助金を使って整備をしていこうということでございます。当初は、そういった霧島山の特別な要因がございましたので、特別な補助率を上げていただいたりとか、そういった政策がないかということで国へも要望を行ってきておりますが、なかなか時間もかかるし、難しいということでございますので、現在国が持っている制度を活用して、まずは市が単独で水があることを確認して、その後、国の制度に乗った整備をしていくという考え方でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、こういっちゃ失礼ですが、行政のほうがやるにはどうも時間がかかり過ぎる。私たち政治家がやれば、宮崎に行くにしても、宮崎、福岡、熊本方面には一日で行けます。日帰りができます。しかし行政が行けば、いろいろ規制がありまして、福岡に行くにしても日帰りはできるような状況じゃありません。時間がかかるんですよ。だから、私どもも地域の皆さんと一体となって、ここになれば我々政治家が動かないといかんと思うんですよ。私は動く決意でおります。もっと早目に早目にやらないと前に進まんとですよ。市長、早目にやられますか。 ○市長(村岡隆明君)  そういうこともございまして、災害対応の国への要望ということも続ける必要性はあると思いますけれども、それを要望をずっと続けるよりは、現在の現在ある制度を使って早目に政策を進めていこうということで、市の単独になりますけれども、調査をしていこうということを考えているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  ぜひ早目に進めてください。  次は、②の西長江浦桜ケ丘地区の畜産団地は長江川、赤子川白濁により、牛、豚、家畜等が給水ができない状況にあります。新たな水源調査を求めておるわけです。この点はどうですか。 ○市長(村岡隆明君)  この点につきましても、今回の硫黄山の白濁、こちらも直接その影響を受けて、家畜用の水として利用ができないという状況が発生しております。水道料の減免であったり、九月の定例会の予算にもいろいろな手当を出しておりますが、農家の皆さん方としては、新たな井戸水を確保したいという状況でございますので、こちらに関しましても、市のほうで先ほど申し上げましたとおり、水源調査及び試掘については市の単独でやらないと、その後の国の補助金等が使えないということでもございますので、こちらのほうも、地元の皆さん方に、用水施設にかかるランニングコスト運用等について精度の高い数字をなるたけ早い時期に御説明をさせていただいて、水源調査、試掘等についての費用については、市の単独で予算化していきたいと思っているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  この問題も、長江川が白濁して宮川橋のところに農林副大臣が長江川に、宮川橋に来られました。そのとき知事も一緒でした。そして地元のえびの市議会議員の女性の皆さん方の議員と、そして二、三人の議員が一緒に出迎えて現場の話を聞いたわけです。  そのときに、私はもう中に入るといけないと思いましたが、たまりかねて副大臣のところで話をしました。これから上流に畜産団地がありますと、この畜産団地は毎日水をタンクでくんで給水をしておるんです。そういう話をして、ことしの稲わらはもう見込めないんですよ、そういうことを申し上げました。やはり現場で強いことを、現場の皆さん方が言わないと、応えんとですよ。聞き入れられないんですよ。そういったことで市長が一生懸命やられているということはわかるんですよ。もっと早目にやらんと、その後大きな災害が出てくれば、激甚災害法が適用されて、そちらのほうが進んでしまう。そして長江川の問題なんかはもう風化されるような状況になるんですよ。宮崎県でも一番えびの市は西の端で、宮崎県のはずれ、もっと首長がしっかり頑張らないと、農家はめどが立たない生活をやっているんですよ。早目に早目にやっていただきたいと思うんですが、市長、やられますか。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども答弁いたしましたとおり、市の単独予算を、地元の合意形成ができてからではございますけれども、組もうと思っておりますので、御提案を議会のほうにさせていただきたいと思っておりますので、なるたけ早く進めていきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  次に、二番目の赤子川、長江川白濁問題についてでございますが、①の西郷水路の代替水源を長谷川からの水を確保したらどうかと思うということで通告いたしております。この点についてお聞かせを願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今の御質問につきましては、六日、七日にも地元説明会において説明をいたしておりますので、農林整備課長をして答弁をいたさせます。 ○農林整備課長(寺園久志君)  今市長のほうも言われましたが、今月の六日、七日に地元説明会をいたしました。関係者の方にも説明したところでございますが、長谷川からの水は大変有望な水と考えております。西郷水路初め下流側の用水として利用できないか、検討していきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  この西郷水路の水源確保ですが、これは長谷川から引いたらどうかということを、長江浦維持管理組合での役員会で協議をいたしました。そういう要望等があれば、我々は水利権を持っておるわけですので、どうしても水が欲しいところに供給すべきだということで、理事会では全会一致で協力するということになっております。  したがいまして、途中西郷水路までの間をパイプラインですれば、他に影響のないところで同意をするということになっております。その点についてはどうですか、課長。 ○農林整備課長(寺園久志君)  今後実施設計のほうをしていくことになると思いますが、その時点で地元の方々とお話し合いさせていただきたいと思います。 ○十五番(栗下政雄君)  わかりました。  それと、中央維持管理組合、水源確保を浜川原湧水からの水を確保したらと思うということで通告いたしております。これも先ほど言いましたように、浜川原湧水があります。この浜川原湧水が私たち維持管理が使った残りは相当多くの量があります。その水を中央土地改良が使っております、新田側のほうに給水したらと、新田側のほうは、私たちがもう昔先祖伝来、行政区が四つと維持管理組合が二つで六者協議会という協議会をつくっております。この六者協議会で水路の維持補修、管理をやってるわけです。ここに浜川原からの水を流し込めば量がふえます。  そして、今現在川の幅の狭いところ、また川床の浅いところ、そういったところを改良すれば、私は十分確保できると、そしてこの水は中央維持管理組合だけでなくして、永山地区のほうに現在二百のバイパスを通して使っておりますが、この二百のバイパスを大きくして三百ぐらいにして、そして永山を通って現在問題になっております道の駅のあの周辺に給水やったらいけるんじゃなかろうかと思っております。そうすれば、若干水利権のこともありますけれども、それは長江浦維持管理組合のほうで水利権を持っておりますので、そういったことは解決はできると思っております。そのような考え方ですが、これは市長はどのようにお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども答弁いたしましたが、九月六日、七日に地元の皆さん方に説明したその計画の中にも、この浜川原湧水の利用については説明をさせていただいております。当然利用組合の皆さん方との話し合いでやったり、そういったものが実際活用するとなると必要になってきますので、改めて担当課のほうでは、そういった地元の皆さん方との調整をしながら、下流域での給水ということで具体的に進めていきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  そのように進めていただきたいと思います。  それでは、③の堂本用水路の水源確保は川内川、新加久藤橋付近から給水をしたらいいんじゃないかと、取水したらと思うがということで通告をいたしております。この問題も大きな問題です。これは市長が陣頭に立って、国土交通省、そして農林水産省、各省庁に強い要望をしなくちゃいかんと思います。川内川ですので、これは宮崎県の代議士だけじゃ私は難しいと思っております。やはり鹿児島の代議士の先生方にも力を貸していただいて、そして早期にこの問題を解決しないと、堂本用水路の関係者は、鹿児島県まで及んでおるわけです。だから、取水口を持つえびの市が、市長がしっかりとした国に対しての要望をやらないと、今の硫黄山の関係は現行法では難しいわけです。だから私は言うんです。厳しい問題ですので、多くの国会議員の先生方にお願いされたらと思いますが、市長はどのような御所見か伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  堂本水路の取水口の移動ということも一つの案だと考えておりますが、まずは水利権の問題が大きな課題としてあるわけでございます。河川協議、国道、高速道路等の各種協議などもございますが、まず、国県に要望する前にこの水利権の問題を解決しないと、なかなかこの問題は解決しないと思っておりますので、その点を十分調査をしていきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、時間がかかり過ぎると、農家はやる気がなくなるんですよ。ことしは何とかして共済制度を活用されましたが、来年以降は共済制度が見通しが立つんですかね、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  現在は見通しは立ってないところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  そういうことだから困るんですよ。見通しが立っとらんと。これは国会議員ですから、県は越えても力を持っていらっしゃる国会議員の先生がいらっしゃいます。霧島を前と後ろから、霧島を中心に、前のほうに衆議院、参議院三、四名いらっしゃいます。また宮崎県側も三名いらっしゃいます。衆議院、参議院。その方々が一緒になって、市長が集まっていただいて話をすれば前に進むんですよ。土曜、日曜返上してまでも市長はこのことを解決せにゃいかんとですよ。その考えがありますか。 ○市長(村岡隆明君)  この水利権の問題が非常に難しい問題でございます。逆にハード面の整備をしても、堂本用水路の中に十分な水を逆に給水できないという状況等も考えられますので、当然この水利権の問題についての助言、そういったものも、これまでの要望活動の中で国にも要望しておりますので、そういったものを解決しないとハード面の整備のほうにはいけないと思っております。そういった水利権の問題等を考えますと、どうしてもこの堂本用水路の取水口の移動というのは、長期的な対策になってくると思っておりますので、慎重な対応をしていきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、私がなぜ国会議員の話をするかといえば、硫黄山は国立公園ですよ。国の土地が、私たち長江川河川の周辺の住民に迷惑をかけてるんですよ。だから国会議員にお願いして、特別立法でも設置をして取り組まんといかんとですよ。さきに、私たちが十五名が市長と一緒になって国会のほうに要望に行きました。そのときにある先生にこんな話をしたら、お言葉ができませんよと、そういう返事でした。国会議員の先生が新たな法律がつくれないというんであれば、本当困った問題ですよ。できる人がいらっしゃると思うんです。そうしないとこの問題は一向に片づきませんよ。これは重要な課題です。積極的に取り組んでいただきたい。そして十二月定例会にはその結果が出るように期待をしております。  次に、入ります。  市道整備問題について、①市道西長江浦椿堀岡元線の改良の進捗状況をお聞かせ願いたいと思います。完成の時期はいつごろか。 ○建設課長(森 隆秀君)  市道岡元椿堀線は、あきしげゆ入り口交差点から西長江浦椿堀地区までの約一〇九〇メートルを計画しております。平成二十八年度より道路改良工事を行い、現在も発注しております工事が完成しますと、約三一五メートルが完成することになっております。今後も計画的に整備を進めてまいりたいと考えております。市道岡元椿堀線は計画延長の長い路線でもございますので、完成時期については明確にお示しできませんが、今後も計画的に整備を進めてまいりたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  完成時期はめどが立っていないというんですが、着工はしたは、大体いつごろまで完成するのか。地域の皆さんが尋ねてくれということであったから私は聞くんです。 ○建設課長(森 隆秀君)  平成二十八年度に着工しまして、大体年間一〇〇メートル程度ずつ完了しているような状況でございます。今の状況でいきますと、全体延長が今計画している分が一〇九〇メートルですので、まだ大分かかるのではないかと考えているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  まだ大分かかるといえはこら、ずっとこれは見守りたいと思っております。  次に、市道東長江浦浜川原尾八重野線の問題ですが、これはもう何回となく地域の皆さん方が陳情をされて、かなりの時間が経過しております。この内容についてお聞かせを願いたいと思います。 ○建設課長(森 隆秀君)  この路線については、浜川原橋からえびのミネラル工場を経由しまして市道みやま霧島線へ通じる市道、東西長江浦線が一三〇メートル、市道長江浦線が二五〇メートル、市道浜川原尾八重野線が六〇〇メートルで、計九八〇メートルの三路線でございます。  えびの市過疎地域自立促進計画におきまして、浜川原橋側の東西長江浦線と東長江浦線の合計三八〇メートルを平成三十一年に測量設計をするよう計画しているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  四番目に、上大河平宮内水路問題についてでございますが、平成二十八年度農村地域防災減災事業で、国が調査費八百万円、県を通じてえびの市議会六月定例会で計上されました。可決されて、工事の道路の将来の作業用道路を管理用道路に残していただきたいという要望があるわけでございますが、この進捗状況をお聞かせ願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  進捗状況につきましては、農林整備課長をして答弁をいたさせます。 ○農林整備課長(寺園久志君)  宮内水路につきましては、六月十四日付で農村地域防災減災事業宮内地区として採択になっております。今年度は、測量設計を県が事業主体となり行います。地元の方々より要望があります工事用道路の残存につきましても、県、地元役員と協議して計画していきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  このことについては、大変宮崎県のほうにもお世話になっております。今の郡司副知事が農林水産部長時代からこの問題に取り組んでおるわけです。先日、維持管理組合の皆さんと一緒にお礼に郡司副知事のところに訪問いたしました。そして副知事も、地域のことがそれだけ県のほうが役に立っておればうれしいですというようなお言葉をいただきまして、どうしても地域のものが一生懸命になればできるんですよ、これは。今後とも、市のほうでも作業用道路が管理用道路に残るように、市のほうでも市長、取り組んでいただきたいと思います。市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  その方向で進んでいると報告を受けておりますので、しっかり見きわめていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  大分経過いたしましたので、五番目に霧島演習場と岡元用水権利者の会問題について。  岡元用水権利者の会では、平成三十年一月二十五日水曜日、防衛省地方協力局を表敬訪問いたしまして、要望活動をいたしました。その後、九州防衛局の対応を伺うということで通告いたしておりますが、この問題についても、私たち水利権者の会が直接代議士の先生に、私のほうでどうしてもこの霧島演習場内に岡元用水路が通っておると、市道を売却したことによって立ち入ることができないと、どうしてもこの用水路を防衛省の障害防止事業で取り組んでほしい。そうするためには地方協力局長とお会いする場をつくってくれということで、衆議院の先生にお願いしまして、ことしの一月二十五日、同僚議員の田口議員と一緒に地方協力局長に要望いたしました。  その結果、その場で局長の話、あすにでも、九州防衛局の局長に調査するように指示をするということを局長室で申されました。その後、防衛省のほうで動いているようであります。その内容についてお聞かせ願いたいと思います。
    ○市長(村岡隆明君)  その後の進捗状況につきましては、基地・防災対策課長をして説明をいたさせます。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  岡元用水権利者の会の方々が防衛省地方協力局への表敬訪問、要望活動をされた後の九州防衛局の対応でございますが、平成三十年四月十七日に、岡元用水権利者の会の役員の方々及び九州防衛局企画部周辺環境整備課、えびの駐屯地管理課、市より農林整備課、あと基地・防災対策課が出席いたしまして、霧島演習場及び近隣周辺における岡元用水路の現地調査を実施いたしました。  また、この現地調査を踏まえ、平成三十年八月七日に、九州防衛局企画部周辺環境整備課長ほか三名、えびの駐屯地管理課長ほか二名が来庁され、岡元用水権利者の会の発起人であられます栗下議員、田口議員にも出席していただき、市の基地・防災対策課を含め岡元用水路に関する関係機関会議を開催しております。  内容につきましては、九州防衛局より、四月に行った現地調査で目視による岡元用水路の状況確認や、岡元用水権利者の会の方々からの維持管理の説明等の聞き取り等を行われた結果、今後、障害防止対策事業を視野に入れた対応の中で、既存する岡元用水路の被害状況や防衛施設との因果関係が強く求められることから、専門的な技術調査を実施する必要があるとして、平成三十一年度の国の予算確保に向け努力されているということでございます。  また、今後調査するに当たりましては、赤子川の白濁問題を踏まえながら実施する予定との説明も受けたところでございます。  また現在、予算の確保の段階でございますので、調査の詳細な内容についてはまだお伺いしてないところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  今の課長の説明でわかったわけですが、防衛省のほうで、財務省のほうに概算要求をするという段取りであるようであります。このことを受けて、昨夜、岡元用水権利者の会の役員会をいたしまして、今後の活動をどうするかということで協議をいたしたところであります。このことについては、地域住民のことだけじゃなくして、多くの市民の皆さん方が注目しておることであります。霧島演習場への立ち入りの問題、これは今後大きな問題になってくるかと思います。この問題については、また後日、演習場への件については後日また一般質問等で論議をしたいと思っております。  次に、防衛省調整交付金と財政問題についてということで通告いたしております。霧島演習場内に市街地戦闘訓練場建設はえびの市議会の同意を得られていない。設置されたときの状況をということで通告いたしておりますが、このときの状況をお聞かせ願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  平成十九年四月から供用開始をされております。その当時の状況につきましては、基地・防災対策課長をして説明をいたさせます。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  平成十九年四月から供用開始しました市街地訓練場につきましては、平成十五年八月二十九日に、師団幹部、えびの駐屯地司令、福岡防衛施設局が来庁され、平成十六年度の予算で、霧島演習場内に市街地を模した施設となる市街地訓練場を整備する旨を当時の市長に直接説明されております。  また、翌年の平成十六年五月七日には、当時の防衛庁運用局訓練課長より、霧島演習場における市街地訓練の整備について連絡をいただいており、翌年、平成十七年七月八日に市街地訓練場の整備概要についてえびの駐屯地業務隊長から、市街地訓練が敷地面積四万五百平方メートルであるという事前説明を受けております。  平成十七年九月五日に、えびの駐屯地業務隊長が、霧島演習場周辺の西長江浦下、西長江浦上、尾八重野、上浦の当時の区長に市街地訓練に関する説明会、平成十七年十二月十二日には、市街地訓練場の住民現地説明会を実施されており、霧島演習場周辺の地元住民の方々が十二名、あと自衛隊より、当時のえびの駐屯地指令ほか幹部十八名が出席されております。市街地訓練の建設といたしましては、平成十七年八月から平成十九年一月の期間で建設され、平成十九年四月から供用開始されております。 ○十五番(栗下政雄君)  市街地訓練場が、私はなぜこれを市街地訓練場を言うかといえば、後でまた申し上げますが、霧島演習場が特定防衛施設になって、そして調整交付金を三千万円ずついただくようになりました。その後の防衛省の施設であります。極めて、この市街地戦闘訓練場という訓練場は重要な施設でありまして、日本で三カ所しかない。しかも、そのうちの一つです。  そういう施設が、議会の同意が得られないままつくられたため、霧島演習場に立ち入ることができなくなった。当然このことについて市長は、調整交付金の増額を要望しなくちゃいかん。それがいまだに一向に十年経過をしても一向になされていない。これは市長の責任だ。前決めた調整交付金を現在もそのまま活用することであって、新たな施設ができたのにもかかわらず、我々議会は同意をしていないのに。なぜ私がそれを言うかというと、市街地訓練場が平成十九年四月から供用開始をされてから、演習場に立ち入ることはできないんですよ。それが原因なんですよ。それだけ市民に迷惑をかけておる迷惑施設なんですよ。  だからこの問題は解決しないと、私たちは、市民の方々が私たちに言うんですよ。だから演習場に何で入れなくなったのかといえば、市街地訓練場ができたから入れんとですよ。どうですか、市長。 ○市長(村岡隆明君)  この当時は、自分も市議会議員をしておりました。当然この当時から霧島演習場の使用協定というのは、地域の自治体と毎年協議しながら進めてきていると思いますが、この訓練場、市街地戦闘訓練場ができたということをもって、演習場への立ち入りができなくなったというところはないところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  霧島演習場の使用協定書のことをおっしゃいますが、これも問題なんですよ、使用協定書も。我々議会の話すところは何もない。ただ聞く程度です。これは今後大きな問題になると思っております。我々議会も霧島演習場の使用協定書にあっては、当然そのメンバーに入るべきだ、こう思っております。  次に、調整交付金増額の件について申し上げますが、この増額についてどのような方法を考えていらっしゃるか、具体的にお示し願いたいと思います。市長にお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  この調整交付金につきましては、平成二十二年度ごろから増額をされておりますけれども、その要因につきましては、普通交付税の各市町村に比例配分する算定基準となる飛行回数や、砲撃日数等による運用点数などがふえたことが考えられるところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  今の額は幾らですかね。 ○市長(村岡隆明君)  基地・防災対策課長をして説明をいたさせます。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  平成二十九年度の調整交付金の額でございますが、金額といたしましては四千八百一十五万二千円となっております。 ○十五番(栗下政雄君)  ちょっともう時間がないので飛ばします。  四番目のVLF設置はなぜ特定防衛施設でないのか、その理由をお聞かせ願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律第九条第一項に基づき該当する防衛施設を防衛大臣が特定防衛施設として指定することになっておりますけれども、VLFえびの送信所につきましては、この法律に記載されている防衛施設でないため、特定防衛施設として指定されていないと認識をしております。 ○十五番(栗下政雄君)  では、これがなければ、市長はどのように今後このことについては取り組まれるのかお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  このVLFの特定防衛施設の施設への指定につきましては、覚書等もこれまでもあったわけでございますが、議会のほうでもいろいろ確認書として、これに沿った要望はしないということで議決もしていただいております。えびの市独自の要望活動ということではなくて、全体的な各基地等を持っている自治体全体での防衛予算の拡充ということでこれまでも要望しておりますので、そういった要望を続けていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(上原康雄君)  栗下議員、先ほどの自衛隊の隊員の市内の居住状況についてということで、栗下議員のほうから質問がございましたけれども、今現在の段階では、ちょっと時間がかかって答弁ができないという報告がありましたので、しばらく時間をいただきたいと思います。  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前十一時四十三分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十番北園一正議員の発言を許します。北園一正議員。 ○十番(北園一正君)  それでは、早速一般質問に入りたいと思います。お疲れのところでございましょうけれども、よろしくお願いいたします。  それでは、通告書によりまして質問いたしますが、一番の議会報告会における市行政に対する市民からの要望ということで質問いたします。これは、平成三十年度の市議会報告会での実施要領によります規定によりまして、既に市長のほうにも通達をしている、通知をしている関連でございますのでよろしくお願いしたいと思います。通知をしております文面につきましては、できる限り今市民の声を反映する形で通知文書を書いておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  二番目につきましては、市長等の答弁を踏まえまして、あらゆる施策についていろいろ議論をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、まず一の畑地かんがい用水を代替水源として使えないかということでございますが、これについては上江地区で市民の皆さんから発言があったものでございます。白鳥地区はかんがい排水事業の計画として水田も含まれております、事業の変更をしまして、この畑かんの水を代替水源として使えないかという通告でございましたが、先ほどいただきました硫黄山河川白濁に伴う代替水源確保等の中間報告によりますと、国営白鳥ファームポンド畑地かんがいからの給水については、よろしいですか、市長。  最初からやります。  硫黄山河川白濁に伴う代替水源確保等の中間報告によりますと、国営白鳥ファームポンド、畑地かんがいですね、からの水源については、水量の確保及び工事、各種調整等の観点から、実現性は低いということで表示がしてございますが、このことについて説明をまずお願いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  実現性の低さにつきましては、農林整備課長をして答弁をいたさせます。 ○農林整備課長(寺園久志君)  西諸地区かんがい排水事業につきましては、現在受益地四一五〇ヘクタールを基本として、ダム、水路等の規模が決定されており、ダムの容量に限界があることから、畑の十倍以上の水を必要とする水田の新たな受益地を取り込む計画変更はできないものでございます。  今回、白濁の影響を受けました地域に対しまして、暫定的にダムの水を使用できるよう国等への要望も行ってきたところではありますが、利用可能なファームポンドとしましては、白鳥ファームポンドからの追随の可能性が上げられておりますが、水田受益地を含みますこの白鳥地区の県営事業も、来年度から地区全体の工事着工が見込まれており、平成三十三年度には事業完了が見込まれるところでございますので、暫定的な利用期間、水量の確保、工事費、利用に至るまでの多くの調整などの問題を考慮しますと、実現性は低いと思われております。 ○十番(北園一正君)  ただいまの課長のほうから、畑地かんがいの制度とか、そういったような観点から非常に実現性は低いということでございまして、やはりこれらについてもそうかなと考える部分もございます。  そこでもう一点、この畑地かんがいに関する件についてお尋ねをしたいと思いますが、現在畑かんの尾八重野地区ですね、これは受益面積が七八ヘクタールあるということでありますが、これについては実験圃場として地区内に井戸、深井戸を掘削いたしまして、給水をして実験の畑かんを行っております。この井戸について完成後、この畑かんの完成後、この井戸はどういったような使われ方をするものなのか、そしてこの水の水量はどれぐらいあるものなのか説明してくださいませんか。 ○農林整備課長(寺園久志君)  畑かんの尾八重野地区につきましては、現在浜ノ瀬ダムからの水には完全に切りかわっていないところではございますが、暫定水源として井戸を掘りポンプで水をくみ上げております。今後、水が浜ノ瀬ダムからの水に切りかわりますと、この井戸は潰す計画でございます。量といたしましては、一秒間に五リットルの水しか汲めないところでございます。トンで言いますと、一分間に〇・三トンですか。 ○十番(北園一正君)  水資源対策については、いろいろな報告書の中で非常に厳しい条件が多々あるようでございます。こういったような中で、尾八重野地区については井戸を掘って試験圃場をやってるということで、一分間に〇・三トンということになりますと非常に少ない水量だと思いますけれども、先ほどのこの水資源確保の中で、西長江浦の桜ケ丘の問題がでてきました。こういったような中で、少ない量ながらもこの水を利用して畜産団地の水源にできないかということを考えた次第でございます。  これについては、特別、通告をいたしておりませんでしたので申し上げるわけですが、再度申し上げますけれども、西長江浦桜ケ丘地区の畜産団地の水源として、この尾八重野地区の試験井戸の水も活用できるんじゃないかということを申し上げておきたいと思います。  次に、二番の道の駅南側の農業振興地域外、白地ですね、の水田について宮路玉頭首工も一部水田水路から取水をしておりまして、道の駅の水田は、道の駅前の水田は農業振興地域外、都市計画区域内の農地であります。この地域についても、現行制度では非常に代替水源の確保というのは厳しいのが現実ではないかと思います。先ほどもこの件についてはちょっとお話がありましたけれども、この白地地域における水資源開発、どういったような進捗状況でしょうか。現行法で対応できるのか、それとも県、国なりとも協議をされていらっしゃるのか説明してください。 ○農林整備課長(寺園久志君)  道の駅南側の水源につきましては、農業振興地域外であることから、補助事業の活用ができないため、今回の整備計画には含まれておりませんが、しかしながら、この地域につきましては、今までも作付がされておりまして、水源対策が必要であると考えております。整備計画により、弁財天ため池等の余剰水を有効利用することにより、新田地域の水量が見込まれることから、永山地区への給水方法についても検討していきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  今課長のほうから、振興地域外であるけれども、事業として検討していきたいということでございましたが、これについてはどうなんでしょう。  市長にお伺いしますけれども、硫黄山、新燃岳噴火に伴う国の支援について中央要望を行いました。六月二十八日、市長の要請によりまして、市議会全員が出席をして各省庁等に要望に回ったわけですが、その段階で農林水産省でのことでしたけれども、市長は口頭の補足説明で、農業等の諸支援策を講じる際に対しては、必要に応じた特別立法措置等をお願いしたいということで大臣に要望されました。その中での大臣のお話では、この要望会には事務方も同席をしてるので、諸要望等については随時調査検討をするとのお話でございました。  そこで、先ほど申し上げましたけれども、永山地区の農地は農業振興地域外、白地であるということで、現行制度では代替水源の確保が非常に困難と考えております。現行はすなわち土地改良事業であると思いますが、前に述べましたこの特別立法の措置が非常に大きく影響すると思いますが、このことについてどのような対策をとっておられるのか、進んでおられるのか示していただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  その後、特別に法律、新たな法律をつくるというような報告は受けてないところでございますが、その後、全国各地で大きな災害も発生しておりますけれども、これまでの考え方とは違う考え方で対応していただきたいということは当然これからもお願いをしてまいりますし、先ほどの現行法ではカバーできない部分でありますが、しっかり国の補助金は使えなくても、これまで作付されてた方々のことを思いますと、国の対象にならないからしないということではなくて、水量の確保については同様に手だてを打っていきたいと考えております。 ○十番(北園一正君)  ただいまの市長の答弁は、現行制度ではできない場合におっては、単独とは言われませんでしたけれども、ほかの方法で対策をとるという答弁でありましたけれども、やはりこのことについては多額の経費を要しますよね。先ほどの答弁では、浜川原湧水からの取水というようなことも説明があったようですけれども、やはりこれについては、市長が述べられていらっしゃいました特別立法の措置、これについて今後相当強力な体制でもっていかないと、市の財政負担に大きく影響すると思いますので、今回この件については強く申し上げておきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それから、三番ですね。三番の道の駅周辺の耕作地についてということで、景観の問題でございますが、道の駅周辺の水田は硫黄山の噴火の影響で未耕作地になっていると。雑草が繁茂している状況なのであるが、道の駅については、市長がよくおっしゃいますように、年間六十万人以上の観光客、来客を来ていただいておることでございますけれども、これも加久藤の説明会の中で、地域の皆さんが、今の現状であれば道の駅に対する来客にえびの市の風評被害、景観等について、いろいろ影響があるんじゃないかということで適当な管理が必要ではないかという話をいただいたものでございます。  そこで、この土地について市長はどのようなお考えか、まずお伺いをしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  道の駅周辺の農地につきましては、確かに硫黄山の噴火の影響により長江川からの取水ができないということで、今回水稲作付がかなわなかったエリアの一つでございます。当該地域におきましては、これまでも耕作放棄地化しているというような報告を受けてる農地等もございまして、農業委員会のほうでもいろいろ御指導もしていただいておりますが、適切な管理をしていただくように注意喚起、農業委員会含めて行っていきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  私もこの後数回、あの周辺を一週間置き、十日置きにちょっと見て回ったんですけれども、やはりちょうど道の駅の真ん前は、所有者がきれいに耕運をされて管理をなされているようでございますが、東側に入りますと、非常に雑草の繁茂が強くて、もうどうにもならないなという状態でございました。今回のこの支援対策については、農業関係は特に圃場整備等の土地利用の政策も強く出されております。  そこでやはり質問したいんですけれども、永山地区はインターチェンジ周辺で非常に利便性の高い地域であるんですけれども、全く区画整理がなされておりませんで、先ほど産業厚生の委員会でも、現地調査をした際にもどうにもならないなというような印象を受けたんですけれども、これについては、先ほどから申し上げますように、農業振興地域外でございますが、根本的な土地利用の対策は必要かと考えております。  そこで、都市計画用途地域でありますけれども、やはりこの地域の区画整理等も考えなくてはならないのかという土地の現状でございます。その方法としては、用途地域でありながら用途地域の変更、例としますと、下浦、柳水流地区については、用途地域等の変更がなされておりますので、都市計画事業によるこの土地基盤の整備というのは、全く考えられないものなんでしょうか、どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  用途地域の変更につきましては、用途地域内にある農地などの低未利用地につきましては、住民と合意形成を図り、立地特性を勘案して、必要に応じて用途地域の見直しを検討しなければならない場合もあるという認識は持っているところでございます。 ○十番(北園一正君)  これは今質問してすぐ結論が出る問題じゃないと思うんですけれども、先ほど申し上げましたように、この復興支援対策は国もこの地域ですね、地域をどのような土地利用をするかということでいろいろな施策がなされておりますので、この取り残された永山地区、白地地域内であっても、やはり根本的な土地利用政策が必要であると思いますので、都市計画事業という名前は申したものでございますので、十分検討をしていただきたいと思います。  それから、先ほど景観の問題にちょっと返りますけれども、申しわけないですが、この景観の問題については、やはり恐らく来年も作付できるかなという心配もしておりますし、そのほうが強いかと思いますけれども、やはり景観を保つためには、やっぱり地域の皆さんとこの土地利用ですね、景観を保つためにいろいろな協議、お願いをしなくてはならないと考えております。いろいろな施策の中で見ますと、中間報告の施策内で見ますと、まず考えられるのが、多面的機能支払い金の活用という中に、資源向上支払い交付金というのがあります。その中に、支援対象に対する事業として植栽による景観形成という事業がありますので、これらを十分検討していただいて、この道の駅周辺の景観対策、風評被害対策をとってはどうかということでございますが、どうでしょうか。 ○農林整備課長(寺園久志君)  多面的交付金につきましては、基本的に農振地域が対象になりますので、ほかのところを巻き込んだ形でしていくのか、ちょっと検討させていただきたいと思います。 ○十番(北園一正君)  やっぱりこの土地改良事業の補助事業ですから、もう原則は農業振興地域なんです。先ほど言いましたように、これを克服するためには特別立法の措置でといいますと、農業振興地域内の中で、ただしこういった硫黄山地域においては、これが可能というような条文もできるわけですから、そこら辺を強力に庁内で協議をして、やはり国に働きかけないと、農業振興地域内の事業というのは非常に厳しいのでありますので、今後十分協議をしていただきたいと思います。  景観については以上ですので、市長、今質問しましたけれども、最終的にはもう市長の判断ですが、どうですか、景観対策、それから白地の対策、特別立法の対策について、もう一回市長の基本姿勢を伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  いろいろ方法があると思います。当然一番最初に答弁いたしましたとおり、白地のところであっても、今のうち農業を引き続きやっていきたいということに対しても、真摯に対応していきたいと思いますし、将来のことを考えて、大きな土地利用の方向性を変えていくということ等も含めて検討したいと思いますし、それを根本的に考え方を変えていただくような国の考え方の変更といいますか、そういったことも引き続き要望していきたいと考えております。 ○十番(北園一正君)  この点について暫定的なお話をしたいと思いますけれども、いろいろな認定の中には、水稲作付ができずに農業共済の確認を受けた後に、先ほど申し上げました地力増進作物を作付けるという中で、レンゲとか緑肥ですね、レンゲはレンゲソウ、三月にまいて恐らく四月、五月は道の駅の前がレンゲ畑できれいになると思いますし、ナタネとかヒマワリとか、そういうのも緑地の対象になりますので、あわせてそういうのも検討していただきますように申し述べておきます。  次に、④のこれも加久藤地区で出た問題でございます。  硫黄山対策に対応する市の推進体制についてということでございますが、硫黄山対策の事業推進のために、県に西諸県農林振興局は、対策監ですね、それから担当主幹の二人の職員を配置されていらっしゃいます。これは市長も十分御承知のことと思いますが、市は事業の推進体制についてどのようにとっていくのか、説明をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  まず、各課横断的に対応するように指示をしておりますが、さらに代替水源確保対策のさらなる推進を図るために、九月一日付で農林整備課へ土木技師の課長補佐を一名増員する人事異動の発令を行ったところでございます。 ○十番(北園一正君)  それはちょっと私も職員から直接聞いた話でございますけれども、さらに質問をしていきたいと思います。技術職員の一名を配置したとの説明でございました。硫黄山対策は、中間報告にある基本的な考え方に、農業用水確保は来年度以降も中長期的に取水制限が想定されるために、今後営農対策は、水資源確保、担い手、農地及び生産等の面で検討しておく必要があると、全て長期にかかるということが掲げてございます。  したがいまして、この対策を推進しまして、この市民の要望に応えるためには、やはり総合的に事業を進める対策室等の設置が必要ではないかと思うのでございます。市は以前は圃場整備事業を推進するための対策室、えびの市は相当の水田を要しておりましたけれども、低率の圃場整備地域でございました、当時の市長が対策室を設置するよう指示されて、現在の圃場整備の状態ができたわけでございます。  そしてまた、現在は市長の政治方針でございます産業団地ですね。それについては対策室を設置されて業務に当たっておられます。  県振興局に対策監の配置、担当課を配置してる、これは先ほど申し上げたとおりでございますが、国と県と連携いたしまして、この硫黄山対策を推進するためには、体制をこれ以上に、前、市長が「一名」と申し上げられましたけれども、当然私の経験から言いますと、この土地改良事業が主でございますので、もう相当な事務手続、地元説明会等がもう相当出てまいります。当然この一名の体制では、私は不可能と考えておりますが、やはりこれを推進するためには、対策室等の設置で十分な体制を整えることが肝要かと思いますが、急々にはできないことは重々私もわかっております。  そこで、来年の四月一日には当然人事異動も、総合的な人事異動も考えられますので、これらについて、あわせてこの対策室等を設置して、体制を整える考えはないかお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  現時点では、今後事業主体、県に移る部分もございますけれども、事務量の把握というのがなかなか難しい部分もございます。ただ、圃場整備であったりとか、今後予想しなかった業務がふえてくるということは認識しておりますので、全体的な業務量を見ながら、必要性に応じて体制づくりのほうも進めていきたいと考えております。 ○十番(北園一正君)  ⑤番です。  これについては先ほど市長のほうから答弁をいただきましたが、私どももこの市長への通知の中で、当然この今回のこの議会の質問等も、それなりの議会だより等で報告しなければなりませんので、先ほど答弁をいただきましたけれども、⑤番として硫黄山対策について国への要望についてということで、硫黄山対策は現行法では十分な対応ができないため、行政としてあらゆる方策を検討し、国への要望が必要であるということで通知をいたしておりました。  先ほど硫黄山対策では、現行法では非常に実施が困難であるということが出てまいりましたので、浮き彫りにされましたので、この新たな制度の制定が必要であるという今後の取り組みについて、再度申しわけないんですけれども、市長の答弁をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  硫黄山対策につきましては、当然ながら市だけで対応できるものではないため、これまで数度にわたり国等に対し要望活動を行っているところであります。六月二十八日には、市議会の皆様とともに、国への要望活動をさせていただいておりますし、先日八月二十五日には、内閣総理大臣にも直接お願いをする機会がございました。現段階におきましては、何らかの特別立法の見通しについて国などからお話はございませんが、支援策や必要な対策等については、引き続き強く要望してまいりたいと考えております。 ○十番(北園一正君)  次に⑥です。情報の一元化についてということで掲げております。  硫黄山噴火の対応では、それぞれの担当課の対応であった。これについては真幸地区の議会報告会で出た話でございますので、市民の声として聞いていただきたいと思いますが、それぞれの担当課の対応であったと、危機管理の対応について情報の一元化というのはできないかという趣旨の発言でございましたので尋ねるわけですが、硫黄山対策については、議会報告会で情報発信の一元化を求めるといった意見がでました。これについては先ほど申し上げましたように、この推進するにはやはり対策室等の設置で、情報発信の元も一元化できるんじゃないかという考えもありますので、この対応についてどのような考えを持っていらっしゃるか答弁してください。 ○市長(村岡隆明君)  今回の硫黄山の噴火に伴う情報収集であったり、情報発信の中で、庁内としては横断的に各課対応しながら情報は一元化するようにしております。ただ、水質の状況であったり、例えば市民環境課のほうで井戸水に対する調査を自治会長にしたり、水源に対する調査を農林整備課のほうからしたりということで、一つの水に対して井戸水の立場だったり、湧水の調査だったり、そういった形で複数の調査等がいったということは事実でございますが、どうしても緊急性を要して、それぞれの課で調査をして対応しなければならない部分がございましたので、そういった点では、地域の皆さん方に非常に御迷惑をかけたと思っておりますが、当然情報の発信としては、各課が別々の情報発信するのではなく、しっかりした合意形成を持った情報をわかりやすく市民の皆さん方には伝えていきたいと思っておりますので、今後ともそういった点については、十分注意しながら情報発信していきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  次に、進みます。  二番目に、硫黄山関連予算等の進捗状況についてということで通告をいたしておりました。  これについては、先ほどは議会報告会における質問に対しては、これは議会の代表としての質問ということでございましたので、次からが私一議員としての質問ですので、よろしくお願いしたいと思います。  硫黄山関連予算等の進捗状況についてということで、硫黄山対策関連予算は、平成三十年度の一般会計の予算補正(第一号)で一千五百三十四万二千円、(第三号)で三億三千八百二十二万七千円計上されておりますが、この進捗状況についてお伺いいたします。  特に三号補正についてお伺いをしたいと思いますが、①の農林水産業費、農業振興費のえびの市水田農業緊急支援事業、事業主体が農業再生協議会ですね、この現状についてお伺いをします。  資料の中で、中間報告で硫黄山河川白濁の影響を四六〇ヘクタールから五〇〇ヘクタールに変更されました。その影響分については、西川北地区と旧堂本土地改良区系の湧水町分であるということで説明がなされておりますが、まず、この基本的なことをお伺いいたしますが、この影響面積というのはどういったような捉え方をするんでしょうか、説明してください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  当初、四五九ヘクタールということで影響面積を申しておりました。その面積につきましては、赤子川、長江川、それと川内川の長江川と合流地点以降、そこから取水される農地と影響を受ける農地の範囲ということで面積を出したところでございます。 ○十番(北園一正君)  ちょっとわかりづらいんですけれども、それでは次お尋ねしますけれども、えびの市水田農業緊急支援事業、事業主体は先ほど申し上げました農業再生協議会で、申請を受け付けた面積がいろいろな補助ですね、いろいろな示されたABCで示されていますけれども、その面積が二六九ヘクタールと、これ八月末現在ですかね、そういう資料も資料要求の中で提出されておりますが、それと、先ほど申し上げましたこの影響面積四六〇ヘクタール、その差が二三一ヘクタールあるわけですが、この二三一はどうなるわけですかね。説明してくださいませんか。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  当初四五九ヘクタールということで説明しておりました。その後、代替水源が利用できる農地というものがございました。そこの代替水源につきましては、二十カ所の水質を現在定期的に測定をしているところでございます。そこで作付できる面積、そしてまた中央耕地などはローテーションにより作付がされております。そういった面積を差し引きまして、今回転作の受け付けを行いましたけれども、先ほど議員おっしゃられましたAパターンからFパターン、その申請をされた経営体が、実経営体で三百六十四経営体、その申請のあった面積が二六九ヘクタールということになっております。 ○十番(北園一正君)  それで、要は先ほど申し上げましたこの影響面積が五〇〇になったんでしょう。五〇〇ヘクタールでしょう。それから二六九を引きますと二三一ヘクタール、五〇〇ヘクタールというのは、先ほどありました新田赤子川から取水をしてこの硫黄山の影響受ける地域の面積が特に水田だと思うんですけれども、五〇〇ヘクタールありまして、そのうち二六九が全く水田の、WCSがありますからできますかね。そこら辺の状況ですけれども、対策の申請がなされたと、そして二三一が残っておるわけですから、その二三一は水田が作付できるんですかね、そこをちょっと確認したいんですよ。どうなるかということですね。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  先ほどの五〇〇ヘクタール、それと今回申請されました二六九ヘクタール、その差分というところにつきましては、ことし作付をされた面積、それとあと少しであろうかと思いますが、今回このAからFパターンまでの申請をされなかった方ということになろうかと思います。 ○十番(北園一正君)  そしたらちょっと市長に確認ですけれども、市長はいろいろな今後相当大変な仕事なんですね、残っておるのが。この面積をやはり今、ことし申請された大体二六九ヘクタールを頭に置いて、いろいろなこの事業の計画とかそういうのをなされるんですか。それともこの五〇〇ヘクタールを頭に置いて、事業を推進なされるかどうなんですか。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、影響を受けてる農地というのは五〇〇ヘクタールだと思っております。ことしいろいろ御苦労されて、水の利用等も苦労しながら、二三〇ヘクタールの方は水田をつくっていただいておりますが、結果としてはこの五〇〇ヘクタール全体が影響がないように、もしくは代替水源でもなかなかカバーできませんけれども、農業の経営の中身を変えていただいたりとか、基本的には、この影響を受けた五〇〇ヘクタールについていろいろ今後対策を打っていくことが必要だと考えております。 ○十番(北園一正君)  次は、土地改良事業の進捗状況ですね。  いろいろ厳しいという情報は入っておるんですけれども、確認だけですけれども、②の活力あるふるさと事業という中で、八千二百万円計上してありますし、あわせてお伺いしましょう。これについてどうですか。何か工事箇所等を実施されますか。それともできる見込みがあるんですか。端的でいいです。お願いします。
    ○農林整備課長(寺園久志君)  活力あるふるさとづくり事業についてでございますが、現在はまだ未執行ではございます。再度地元等に聞き取り等を行い、用水確保に向けた取り組みが、対策できれば取り組んでいきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  次に、県単独土地改良事業の二千一百万円です。この予算説明書では、現況調査・用水系統ごとに用水量の調査、代替水源の検討及び概略構想の計画策定を行うとあります。この進捗状況を説明してください。 ○農林整備課長(寺園久志君)  この事業に関しましては、さらなる調査が可能となります、農業用水路等長寿命化防災減災事業ということで、国の事業を使って行っていきたいと思います。 ○十番(北園一正君)  今のところは、これは全くまだ未執行ということですか、どうですか。 ○農林整備課長(寺園久志君)  基本的には、ここの国の事業に乗りかえるという形になります。 ○十番(北園一正君)  耕作条件改善事業四千万円、暗渠排水を施し、農地の乾田化による高収益作物への転換を図るということで、この事業については先ほど申し上げましたように、今回の事業は全体的にはやはりこの土地利用を向上させるという中で、この暗渠排水事業が出てきたと思うんですけれども、これについての状況を説明してください。 ○農林整備課長(寺園久志君)  この事業につきましては、白濁範囲内の関係者に対して説明会を行っております。その中で、一地区一法人が主体ということで申込をされております。今その準備をしているところでございます。 ○十番(北園一正君)  そこで、お尋ねいたしますけれども、この亀沢地区の件です。亀沢地区については、県境をまたぎまして平成六年から十一年度にかけて地区面積が四〇ヘクタール、事業費が六億三千九百万円ということで、四〇ヘクタールありますけれども、そのうち一四ヘクタールは暗渠排水がなされております。そこで、亀沢地区についてはもう課長も十分承知かと思いますけれども、非常に排水の悪いところだと思いますけれども、この亀沢地区からは要望は上がってないか、要望が上がってなくても市のほうからこういうものについて推進をして、この高収入収益の土地利用について推進する考えはないか説明してください。 ○農林整備課長(寺園久志君)  亀沢地区につきましても、一応代表者には説明をしているところでございますし、この暗渠排水ですね、大切な事業であると思いますが、今のところ、地元からはしたいというあれはないんですが、鹿児島県側が別事業でしておりますので、その事業にあわせて、市のほうもちょっとまた説明をしなければいけないかなとは思っているところでございます。 ○十番(北園一正君)  今課長のほうから鹿児島側ということでお話がございました。これは先ほど説明しましたように、四〇ヘクタールこれは堂本からですね、旧堂本土地改良区でございましたけれども、鹿児島県一〇ヘクタールですかね、一〇か一二ヘクタールだと記憶しておるんですけれども、その面積を含め県境の変更までしまして、この圃場整備がなされて、今きれいな田んぼができております。その中でいろいろな営農がなされておりますが、やはり最終的には、この暗渠排水の問題だと思います。当然必要なことでございますので、これについては十分推進をしていただきたいと思います。  それから、県単独土地改良調査事業四千万円です。説明では、中長期的な取り組みとなる大規模な事業計画の策定業務を行うものということでございましたが、先ほど、この堂本頭首工、堂本水路系については説明がございましたので、その他これらに該当する事業等について、市はどのようなものをお考えか説明してください。 ○農林整備課長(寺園久志君)  普通、営農事業を立ち上げるときにする調査になりますが、今考えているのは、圃場整備関係を立ち上げるときの、使う予算と考えておりまして、今、上浦地区が圃場整備の計画がございますので、そちらのほうの推進等を行っているところでございます。 ○十番(北園一正君)  これはもう大事なことですから、市長にお伺いしましょうかね。再三申し上げておりますけれども、復興支援策は政府の予算の状況を見ますと、やはり土地利用が一番大きなメーンになっておるようでございますので、今課長のほうから話がございました上浦地区については、もう相当話も進んでおりますし、地域によってもいろいろなこの立ち上げるための団体もできておるということは伺っております。  そこで、まだ残っていますのが、入佐原ため池から関係します上島内、そして堂本系の下島内が未整備であります。上島内のほうは全くの未整備、下島内のほうは旧来の九アールでしょうかね。九畝ぐらいの圃場整備で、再整備が必要なところでございますし、柳水流ですね、これについてはもう駅南から柳水流周辺、当然見ても圃場整備の必要な地域でございますが、この圃場整備については、まだ市長がなされて本格的には着工されていませんよね。この圃場整備についてこの支援事業に該当する地域は、どうしてもこの際、やはり実行すべきだと思いますけれども、圃場整備に対する市長の考えをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  圃場整備につきましては、これまでも地域の皆さん方に推進ということで御説明をさせていただいておりますが、今回特にこういった状況の中で、地域のほうからは、逆にこういった時期だからこそ圃場整備を進めていきたいというような御意見等もいただいておりますので、今回、国のほうの支援事業の中にもそういったものが入っておりますので、これを機会に、しっかりそういったものに取り組む環境が整うように、情報提供、地域の皆さん方との意見交換していきたいと考えております。 ○十番(北園一正君)  次に入りますが、③の消防費、災害対策費の三千一百八十八万九千円については、これは再三報告を説明をいただいておりますので、これについてはもう次に進みたいと思います。  ④の消防費、災害対策費の中で沈殿物等の土壌検査、それから沈殿物の埋却処理ということで通告をいたしておりますが、これについては皆さんも御存じのとおり、えびの高原に水質改善とか、軽減のために沈殿池をつくられておるんですけれども、いろいろな報告書を見てみますと、長江川水質改善等に向けた取り組みについて、沈殿池にたまっている堆積物の処理について、県と宮崎大学と連携して処理方法を検討しますとありますが、現状は、この沈殿池の現状はどうなんでしょう。そしてこの処理方法についてわかりやすく説明してくださいませんか。よろしくお願いします。 ○建設課長(森 隆秀君)  堆積物の今後の処理につきましては、宮崎県と宮崎大学と連携して、埋却して自然に還元することを想定して現在検討が進められているところでございます。えびの市としましては、その結果が出るまで沈殿池の堆積物を浚渫し、仮に浚渫ですけれども、大型土のうに詰めて仮置きをする考えでございます。  したがいまして、今後仮置きの実証に関する工事発注を予定しているところでございます。 ○十番(北園一正君)  ちょっと今、説明を一通りの説明だったんですけれども、結局は堆積物を浚渫をして、保存して、その処理はまだ候補については結論が出てないということですか、どうですか。 ○建設課長(森 隆秀君)  現在今、宮崎県と宮崎大学が連携していろいろ研究をしているところでございますが、現在水質の改善に向けての実証実験等が行われているところでございまして、沈殿物の処理については、まだ結果が出ていないところですので、その結果を待っている状況でございます。 ○十番(北園一正君)  それについては、現状は簡易につくったものが現在も設置してあると、そして今そこをやっぱり通水をして、下流のほうに水とか雨水か、それは流れているということですか。そこを確認したいと思います。 ○建設課長(森 隆秀君)  六月五日にからくに荘跡地に大きな沈殿池をつくりましたが、その後の水の流れは変わっていないところでございます。 ○十番(北園一正君)  この沈殿池の設置については、当初、私は個人的には非常に疑問を持っておったんですけれども、やはり大学の先生とか、いろいろな話を聞きますと、ある程度の効果があったということはお伺いをしておるんですけれども、そこで、現在は仮設の沈殿池でございますが、硫黄山はまだいつ爆発するかわからんし、また以前のような影響が出てくるかは全く予測がつかないものでございますが、この沈殿池について恒久的な沈殿池、ダムですね、これについては市民のほうからも市長に要望があったということは承知しておりますけれども、この恒久的な沈殿池、ダムの設置ということで、市なり県なり大学なり、いろいろな協議がなされておるものでしょうか、どうでしょうか。 ○建設課長(森 隆秀君)  恒久的な対策としましても、今宮崎大学と宮崎県が連携して調査中でございます。 ○十番(北園一正君)  調査中ですけれども、その調査というのはどういったような調査をされて事務を進めていらっしゃるか、わかればちょっとだけでもいいですから説明してください。 ○建設課長(森 隆秀君)  今宮崎県と宮崎大学が実証実験をしている段階で、当初は十分の一の水量で検討をするということでお話を聞いているところでしたが、その水量についても確認ができないということで、今後どの程度の噴出があって、どの程度の対策が必要かということも今後検討するということで、恒久的な対策ができるか、そういうことも含めて県と宮崎大学のほうで研究が進められるものと考えておるところでございます。 ○十番(北園一正君)  それでは、三の硫黄山対策の今後の方針ということで、通告にそのまま読み上げますと「広報えびのでの硫黄山噴火からの来季の稲作再開を目指しての中で、県や市、国の関係機関では中長期的なものと硫黄山河川白濁対策協議会を立ち上げ」とありますけれども、硫黄山河川白濁対策協議会を立ち上げたとありますが、この今後の方針についてお伺いをしたいと思いますが、その中で、私どもにも説明があったんですけれども、六月十三日と真幸地区体育館、十四日には文化センターで事業の説明会をなされました。市長も出席されたんですかね。そこでどういったような説明をなされて、大体出席者はどれぐらいいらっしゃったか説明してください。 ○市長(村岡隆明君)  当時の現状につきましては、畜産農政課長をして答弁をいたさせます。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  六月十三、十四日の農家への説明会ということでございますが、内容といたしましては、県、国、市、それぞれ支援策がまとまりましたので、その支援策の内容について御説明をさせていただいたところでございます。その後、支援策を考慮されまして、各農家のほうが転作の変更受け付けを開始されたということでございます。二日間の参加者数につきましては、後ほどお答えをさせていただきたいと思います。 ○十番(北園一正君)  説明会をしていろいろな支援策の手続をしたということでございますけれども、一番市長も大変だと思うんですけれども、お伺いします。  中間報告では、担い手対策、農地対策、生産対策について中長期的に政策が掲げてございます。端的にお伺いしますけれども、市長は、来年の作付についてどのような考えを持っていらっしゃるのか。もう二六九ヘクタールだったですかね、この影響があって作付ができなかったと。そこで来年の作付について、それぞれ決断の時期だと思うんですけれども、特に堂本水路系、またほかにも代替水源はなかなか厳しい状況でありますので、また、硫黄山はいつまた噴火というか、全く予想のつかない状態の中で、来年度の作付について市長は大変でしょうけれども、どのような判断をされておるんですか。水質がいい間は田んぼつくってみようかとか、そういうのもあると思いますけれども、その水質がいつ変化されるか全く保障されませんので、考えをお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  まず、これまでにない自然災害でありまして、火山の中の状況の把握というのがなかなか難しい状況でございますので、来年の四月、五月の水質の状況を予想するのは非常に難しい状況でございますが、行政としては、先ほど来御説明しております代替の水源をなるたけ確保していくということで、今回の説明会の中では一部ですけれども、五〇ヘクタール程度の来年の取水が新たにできるのではないかと。ただ、それも全ての五〇ヘクタール全部に水が行くわけでもございませんし、当然長江川の水質が改善されないことには、全ての農地には水が行かないということでございます。  当然、抜本的な水質改善対策も今、県、宮崎大学にもお願いいたしておりますし、市といたしましても、水質の監視を続けていきながら、水がきれいになったときの、ではどういった判断を持って田んぼに水を入れるのか、ではどういった判断をして、水質が悪化したときに取水をとめるのか、そういったものも水を使う農家の皆さん方をお話し合いをする必要がございますが、それ以前に、いろいろなデータをそろえて、それを農家の皆さん方と共有する必要があると思いますので、そういった部分の強化をしていきたいと。  抜本的には、やはり長江川のこの水質が改善されない限りは、全ての農地には水が行かない状況でございますし、畜産農政課のほうでは、かわりの圃場整備であったりとか、代替の作物に転換する方法であったり、そういったものも推進しながら農家の皆さんの選択肢が多岐にわたるように、もちろん安全面の対策も打ちながら進めていきたいと考えております。 ○十番(北園一正君)  市長のお話を総括をしますと、やはりこの二六九ヘクタールが代替水源等は五〇ヘクタールぐらいはある程度見通しがあるという中のお話だったんですけれども、非常に市長も大変だろうと思って、私も十分わかり過ぎるほどわかっておるんですけれども、やはり最終的には、市長がどう判断されて、えびの市のこの硫黄山対策をとるかということでございますので、前にも申し上げましたように、やはりそれについてはやはり庁舎内の体制ですね、それを整えて、現場でもんで、そして市長に上げて、各課の協議を行いながら推進しなくては、この問題は解決というか前に進まないと考えておりますので、ただいまの市長の答弁を踏まえて、ぜひ積極的に推進をされて、ちょっとでも、少しでも農家の皆さんが安心していただくような政策、体制をとっていただきますようにお願いをいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  先ほどの六月十三、十四日に行いました農家説明会の出席者数ということでございます。十三日の日が真幸地区、午前、午後二回、それと十四日が加久藤地区、午前、午後各一回ずつということで開催したところでございますが、十三日が午前、午後で八十七名、十四日が午前、午後で四十七名、計百三十四名の出席者があったところでございます。 ○議長(上原康雄君)  この際、基地・防災対策課長から発言の申し出がありますので、これを許します。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  御報告させていただきます。  午前中、栗下議員の質問の中で質問の項目七、駐屯地存続と増員・増強問題についてで、えびの駐屯地に在籍する隊員でえびの市内に居住する隊員の数についてお尋ねがございましたが、現在、えびの市内に居住されている隊員の方が二百五十名ということになっております。  以上で報告を終わらせていただきます。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 二時  七分                     開議 午後 二時 二十分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、四番金田輝子議員の発言を許します。金田輝子議員。 ○四番(金田輝子君)  地球温暖化に伴いまして全国で未曽有の災害が起きております。たくさんの尊い命が失われました。御冥福をお祈りするとともに、一日も早く元の生活に戻られるように心からお祈りいたします。また、休日返上で災害復旧へお手伝いしてくださっておられますボランティアの皆様に感謝申し上げます。  それでは、本日最後になりましたけれども、一般質問に入らせていただきます。  美化センター及び環境センターの更新について。  ごみ問題は永遠のテーマです。生活の一部分でもありますが、新しい取り組みを考える時期が来たのではないかと思います。そこで、耐用年数はどれぐらいあるのかお尋ねいたします。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  施設の耐用年数ということでございますが、美化センターは平成二十六年に、環境センターは平成二十二年に施設計画の検討を行っております。美化センターにつきましては、二市一町で組織しております西諸地区四R推進協議会において、宮崎県ごみ処理広域化計画に基づく焼却施設等の検討を行い、環境センターにつきましては、専門の業者にお願いし、国の交付金の対象のし尿処理施設との検討を行いました。  そこで施設を新しく建設したほうがよいのか、それとも既存の施設を計画的に整備し、延命を行ったほうがよいのか、比較を行いました結果、両施設とも既存施設の延命を行ったほうが費用面も安く経済的であるとの結論となりました。  したがいまして、今後計画的に整備を継続しますと、機械製品が多い美化センターがあと十年程度、それからコンクリート建築物が多い環境センターにおいては十年以上稼働できると予定しております。 ○四番(金田輝子君)  美化センターが平成八年からの操業になりますと、二十二年間稼働しておりますが、メンテナンスがしっかりなされた結果だろうと思います。あと十年間は大丈夫と言われますけれども、燃えるごみを一手に引き受けておられますけれども、人口が減少する中で、今後の取り組みとしてどのような方向性をとられるおつもりなのか、西諸広域での具体策などお考えをお伺いいたします。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  ただいま議員が言われますように、二十二年経過しております。これまでも新設か、大規模改修で延命かというところで検討してきたわけでございますが、最近は延命化が主流ということでございます。美化センターは、これまで経費をかけておりますので、定期の修繕で延命を図ろうとしております。また、ただ機械物がかなりやっぱり多いものですから、ある程度の機械のほうもかなり耐用年数というのが近づいてきていることは事実でございます。  今、四Rといいまして、西諸の中で大規模改修、あるいは新設等含めてただいま検討しておりますので、そういった中で、また今後詳細に検討していかなければならないと思っております。 ○四番(金田輝子君)  中山議員がバイオマス発電のことをよく言われております。そこで、六月末に会派研修で福岡県大木町へ視察させていただきました。大木町は水郷柳川に隣接した農業のまちで、人口は一万四千四百人、平成十八年十一月に完成したバイオマスセンターでは、生ごみやし尿などエネルギーや有機肥料にして循環活用されております。もともとは貴重な資源であったごみの再資源化を進め、ごみの焼却、埋め立て処分をしないまちを目指し、まちが一丸となって取り組んだ結果だそうです。平成二十六年度の大木町のリサイクル率は、全国平均が二〇・六%に対しまして六三・九%を達成されたそうです。  そして、リサイクルが進むことにより、燃やすごみの量が減り、毎年のごみ処理費用が三千万円も減ったとのことでした。また独自の肥料で育てた野菜やお米がたくさん出品されている直売所には、地元の新鮮な野菜やお米を中心とした大人気のビュッフェレストランもあり、環境だけでなく、農業と食のつながりも体験できる工夫がされておりました。  えびの市の両センターが更新期を迎えるとき、計画方針などがあればお考えをお聞かせくださると助かります。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  生ごみ等を有用な資源として活用するため、バイオガス発電などに取り組んでいる自治体も確かにございます。市といたしましては、両施設とも、基本的には施設の耐用年数がある間は使用したいと考えております。まず美化センターでございますが、施設計画につきましては、二市一町で設立しております西諸地区四R推進協議会で宮崎県ごみ処理広域化計画に基づき、西諸地区に共同の焼却施設を設置することを目標に協議を継続している状況でございます。  次に、環境センターは、先ほど述べましたとおり、耐用年数が十年以上ございますが、施設整備を計画する上では、資源を循環させる社会の形成を考慮しながら検討していくことが必要であると考えております。  バイオガス発電などを含めた有機性廃棄物を活用した施設の検討となりますと、環境センターの更新時期のタイミングになるのではないかと考えております。その際は、近隣及び市内の状況、施設に関する交付金のメニュー、投資額など、費用対効果その他さまざまなことを比較検討し、よりよい施設になるように決定していきたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  今後十年間、三十年度の予算、し尿処理費九千二百万円、美化センター運営費二億六千三百万円、最終処分場四千万円、計三億九千五百万円、修繕料といたしまして一億七千三百万円、年間合計いたしますと、五億六千六百万円になると思います。十年延長するとなりますと、五十一億円になるのではないでしょうか。両センターが同時に生まれ変われるものならば、本当にし尿、ごみ処理等を有効利用できるバイオマス発電投資額を低額するためにも、考える時期が来ております。御見解をお尋ねいたします。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  先ほど申しましたように、やはり施設自体がかなり経過しておりますので、当然そういう維持費というんでしょうか、整備費というのは、当然今議員が言われるように高額になっております。ただ、いざ新設あるいは大幅な改修となりますと、やはりそれを上回るような金額等も当然考えていかなければならないと思います。また、新しくつくっても、やはりメンテナンスというんでしょうか、ランニングコストは当然必要になってまいりますので、そこあたりも含めて、また今後、しっかりそこあたりを検証しながら検討していかなければならないと考えております。 ○四番(金田輝子君)  市長の御見解をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  当然、このごみ処理にはお金がかかるところで、リサイクル等を図ることでそういった軽減にもなりますし、市民の意識も変わってくるということでございます。  ただ、担当課長が答弁いたしておりますように、今の施設をなるたけ長寿命化していこうと、そのことが一番経費が安くつくと、ただその十年もつといたしましても、十年後の人口規模であったりとか、そのときの状況を考えながら、また新しい施設等については考えていかなければならないと思っておりますし、西諸のほかの市町村との合意形成であったりとか、宮崎県との合意形成等も必要になってまいりますので、当然将来的な投資を含めて西諸、宮崎県のごみ処理についても検討を深めていく必要があると思っております。そういった中で次の更新時期を迎えるに当たっては、今、御提案があったようなこと等も当然検討していくことになろうかというふうに考えております。 ○四番(金田輝子君)  民間が進出してこられても運営上赤字が出ることはしないと思います。やはり本市で地域の核として行政が取り組み、大きな目玉に掲げてもらい、環境、自然、水、申し分のない素朴なまちづくりを目指そうではありませんか。技術の進歩で全国にはすばらしい施設があるとお聞きしております。今後の課題といたしまして、学ばせていただき、ともに市全体で取り組んでまいりたい課題の一つでございます。市長、再度お考えをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  当然時代によりまして、そのときの人口規模だったり、科学の発展であったり、ごみの処理の仕方、循環型の環境のやり方、随時変わると思います。常にアンテナを張りめぐらせて、当然更新時期を迎えたほかの自治体におかれましては、最新の技術を使ったそういった処理施設をつくっていかれることになろうかと思いますので、今後十年間ありますけれども、いろいろな自治体の取り組み等も参考にさせていただきたいと思っております。 ○四番(金田輝子君)  続きまして、市の財政についてですが、これは割愛させていただきます。  三番のふるさと納税について。  平成二十三年、四百三十万円、その後横ばい、平成二十七年、八千二百八十五万円、インターネット導入してからはすごい勢いで、平成二十八年には五億八千万円、平成二十九年度、五億五千八百二十七万円、えびの市に二億円基金として使えることに心からお礼申し上げます。  七月七日の宮日の報道では、前年度比一・三倍で伸びが鈍くなったとのことでした。今までが過熱し過ぎた面もございましょうが、高額返礼品の見直したことが影響している。寄附額の三〇%以下とするように要請がなされ、昨年八月は、全自治体の半数近くに目安を上回る返礼品があったが、ことし八月には一割程度になる見通しのようでした。  県内でも都農町、七十九億円、都城、七十四億円、高鍋町が二十五億円でした。高鍋町は、前年度の五億円から二けた台に二十億円アップ、まちの地域政策課によりますと、十六年十月に返礼品の取り扱いやポータルサイトの運営を地元の民間企業に委託、豚肉や新米といった品が伸びた。同課は民間のノウハウを活用し、地元の事業者がほかに引けをとらない高品質の返礼品を開発、準備したことが増加につながったと言われております。本市の計画はどのようになされているのか、伸び悩みの打開策はどのようにお考えなのかお尋ねいたします。 ○企画課長(谷元靖彦君)  心のふるさと寄附金につきまして、その増加のための企画でございますが、平成二十七年度からインターネットを通じた寄附受け付けを開始し、現在はさとふる、楽天ふるさと納税、ふるさとチョイスの三つのふるさと納税ポータルサイトを活用した寄附の受け付けを行っているところでございます。  また魅力ある返礼品につきましても、取り扱い事業者の協力を得ながら種類や内容を充実させるための取り組みを進めてきたところでございます。そのほかでございますが、返礼品紹介用のパンフレットを作成したり、県外で開催される各種イベントやえびの市の出身者会の総会等での配布、あるいは都市部で開催されるふるさと納税PRイベントの参加であったり、ふるさと納税専門誌を活用したPRなども実施してきたところでございます。  先ほど議員からございましたように、このような取り組みに伴って、全国から多くの寄附金をいただいてる状況であります。最近、ふるさと納税制度に関する国の対応についての報道がございました。そういったことも注視しながら、あくまで制度の趣旨や範囲内でとなりますが、今後も本市の貴重な財源の一つとなっている寄附金、あるいは市内産物のPRのための重要な施策でございますので、引き続きしっかり推進してまいりたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  市長の御意見をお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  このふるさと納税非常にえびの市にとりましては貴重な財源ということと、えびの市のファンをふやすということで、大きな取り組みをしていかなければならないと思っておりますが、制度の中でいろいろな不公平感も出てると、国のほうからもいろいろ指導もあるところでありまして、いろいろ今後国のほうでも法律の改正までいくのか、そういった部分まだ不透明なところがありますが、きちんとしたルールづくりが求められておりますので、そういった状況をかんがみながら、しっかりえびの市の魅力ということについては、えびの市のファンをふやす、または地元の産品がお金を生んでまいりますので、目的に沿った運用を今後ともしっかりやっていきたいと思っております。 ○四番(金田輝子君)  それでお尋ねしたいんですが、今までの返礼金というのは、品物が三〇%で送料は別という考え方でよろしいんでしょうか。 ○企画課長(谷元靖彦君)  現在のえびの市のふるさと寄附金に対する返礼品の返礼率についてですが、送料含めた形で事業者には送料含めて五割程度でお願いしているところでございます。基本的には、商品について四割程度、送料が一割程度という設定で、事業者のほうには返礼品を設定していただいているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  だから、八千万円から五億円になったというのは理解できます。心のふるさと寄附金は、田舎と深い関係のある方、思い出のある方、精いっぱい生きてこられて、ふるさとの大自然がいつまでも変わることなくスイッチバックの真幸駅、京町温泉、白鳥温泉、えびの高原、守り続けてもらいたい子供らに期待して愛情を注いでくださる寄附金だと心から感謝いたしております。  今まで専門業者に委託されてましたけれども、で、伸びたこともございますが、Iターンの人材者が豊富な経験、経歴を持たれて移住していらっしゃいます。きめ細やかな情報発信、提言などを聞かせてもらいますが、絶対成功できると確信いたしました。なぜそのように申すかと申せば、日南から視察研修の帰り道、志布志の観光協会に寄せてもらい、飛び込みでございましたが、対応がよくて、行政、観光協会、生産者ががっちりスクラムを組まれ一体化されておりました。発送されるところも見せていただきました。志布志市も三十億円が目標とのことでございました。やはり一番は、お肉とのことです。ここにもIターンの人が携わっていらっしゃいました。近くにすばらしいお手本があると思いますが、偶然にもえびの市へ移住してこられた人も志布志市の経験者の一員でした。  そこで再度お尋ねいたします。  企画運営する中で必要な人材ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○企画課長(谷元靖彦君)  主に都市部からの移住者を含めたIターン者等の企画への関与、御提案についての御質問かと思います。今年度、先ほど議員からおっしゃった方も含めた形で、都市部からの移住者で構成される団体に対して、本市の施策に関してさまざまなアドバイスをいただく事業を展開しておるところでございます。その中の一つとして、ふるさと納税に関してもアドバイスをいただいたり、寄附金の増加につながるようなアイデアをいただいたりというところを考えているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  では、経費がかかっても売り上げ倍増につながれば結果的にはよいことになると思いますので、ぜひそういう方を動員なさって売り上げ増加に協力していただきたいと思います。  次に、住民との交流人口を踏まえ、体験型旅行パックなど具体化した考えがないのかお尋ねしたいと思います。 ○企画課長(谷元靖彦君)  これまでに心のふるさと寄附金の活用において、本市の交流人口増加につながる返礼品といたしましては、宿泊施設の宿泊券でございましたり、京町温泉マラソン大会の参加権と特産品をセットにしたもの、あるいはえびの高原エクストレイルの出場権を返礼品として御紹介したこともございます。今後もえびの市を訪問し、直接えびの市の魅力に触れていただけるような返礼品の提供について、取り扱い事業者等とも検討してまいりたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  肉、米、野菜、キノコ、フルーツ、旬のものを先がけてお届けする、四季を通して取り合わせて定期便にてお届けする体験型旅行パック山開きガイドクラブ、地層、コア、文化財、どなたでも子供たちも興味ある分野だと言われます。宿泊先が不足なときは、民泊、廃校、空き家などを宿泊検討できるようにしていただきたいと思っております。心のふるさとになれるように要望させていただきます。  ある有識者の方から「えびの市はまずしなければならないこと、京町温泉、白鳥温泉、白鳥神社を活性化しなさい」と言われております。地元にいる者は、時の流れと気にもとめないのですが、大河ドラマ「西郷どん」に乗っかり、えびの市の温泉をアピールする機会なんですよ。これを納税してくださる方たちからの御意見です。湯のまちとして資源があるのに活かし切れていない。今一番大切なことです。  道の駅も順調に利用者が伸びております。やはり疲れをいやすのは温泉しかございません。来場者が温泉でも入ってかえろうかと思うように、湯くみのさとに足を運んでもらうには、大衆浴場、周辺には昔ながらの情緒ある温泉、相乗効果があらわれるはずです。見事よみがえらせて二十四時間風呂も必ず入れて頂戴と哀願されておりました。祭り、運動会で子供たちは京町温泉音頭を踊っております。これを機にふるさと納税の活用法も考えていただけないものでしょうか。お尋ねいたします。 ○企画課長(谷元靖彦君)  先ほど申しましたように、交流人口の増加の部分で、実際に市内を訪れていただいて、そういったえびの市の文化であったり、歴史であったり、あるいはえびの市の自然であったり、そういったものに触れていただくような返礼品につきまして、その設定について今後も事業者等に協力をお願いし、検討してまいりたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  九月十九日、宮日のほうでしたけれども、高額返礼品法規制がされまして、違反自治体は除外するとのことですが、十一月一日時点で再調査がなされるようです。再び競争が過熱するので防ぐためのものらしいですが、経費含めて三〇%になるのではないかと判断いたしました。本市はどんな状況か再度お尋ねいたします。 ○企画課長(谷元靖彦君)  議員おっしゃったように、先日、国のふるさと納税に関する報道等があったところでございます。その報道によりますれば、法改正も含めた形で加熱する状況に歯どめをかけたいといった内容でございました。  えびの市におきましては、先ほど申しましたように、返礼品の率といたしましては三割を超えてる状況でございますので、今後国の法改正の内容でありましたり、どういった形や基準でそういった自治体、対象にならない自治体を指定していくのかなど、あるいは議員おっしゃったように、経費も含めた三割という考え方なのか、そちらについてもまだ確定した情報がないところでございまして、今後も情報を収集いたしまして適切に対応していきたいと考えておりますが、これまで国からの通知につきましては、あくまで技術的助言という形でなされるところでございます。これが法的に規定されたり、あるいはふるさと納税の減税の対象にならない自治体と指定されれば、当然ながら寄附のほうは激減すると思われますので、あくまでその制度の内容であったり趣旨に沿った形で見直し等も検討していく必要があると考えております。 ○四番(金田輝子君)  今後、二けた台を目標に何とかこの基金として使えるように願っておりますが、市の対策としてはどのようなお考えでしょうか。 ○企画課長(谷元靖彦君)  二けた台ということで十億円以上ということかと思いますが、今年度当初予算で予定しておりました五億円から今回補正予算で二億円増額して七億円の寄附を目指して推進しているところでございます。そういった中で、最近先ほど申しましたような国の法的な措置による規制等の報道もございましたが、本市におきまして、やはりこのふるさと納税というのは貴重な財源になっておりますし、地域の産品をPRできる重要な施策となっております。あくまでもその制度の趣旨や仕組みの枠組みの中でということになりますが、これまでの取り組みに加えて、議員からの御提案等も踏まえて検討させていただいて、最大限寄附の増加につながるような取り組みを関係機関とも連携しながら進めてまいりたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  続きまして、プレミアム商品券についてお伺いいたします。  八月から販売のプレミアム商品券、県から二千五百万円、市から二千五百万円、総額五億五千万円、あと七日間残っておりますけれども、売り上げの状況がわかる範囲でよろしいですけれども、お知らせいただきたいと思います。
    ○市長(村岡隆明君)  現在の売り上げの状況につきましては、観光商工課長をして答弁をいたさせます。 ○観光商工課長(白地浩二君)  プレミアム商品券の販売促進に当たりましては、えびの市商工会とも連携を図りながら、新聞折り込み広告二回、あと市の全戸配布二回、各種イベント、商工会のホームページ等さまざまな媒体や、あと近隣市町、あと商工会会員や事業所、市職員へのPR等により周知を図ったところでございます。  現在、九月十四日現在、先週の金曜日現在なんですけれども、発行額、プレミアムを除いた分を除いた、五千万円を除いた五億円に対しまして三億六千二百九十八万円、進捗率が七二・六%となっております。残りあと二週間ほどになりましたけれども、厳しい状況になっておりますけれども、最後の最後まで販売促進に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  残り二週間とおっしゃいましたけれども、土曜とか祭日はもうおしまいじゃないんでしょうかね。 ○観光商工課長(白地浩二君)  土・日、祝日に関しましては観光協会のほうで取り扱っておりまして、道の駅ですとか、あと京町観光交流センターのほうで販売をいたしているような状況で、平日につきましては、議員おっしゃるように、商工会とか、あと市役所の本庁、あと出張所、平日も観光協会のほうでは販売しているような状況でございます。 ○四番(金田輝子君)  商品券の有効期限が十一月いっぱい、これが年内ならばお中元からお歳暮まで利用すればちょっと変わりそうですけれども、商工会も京町二日市出店受け付け準備、所得税申告の準備に追われる時期に重なってしまうため、やむを得ないところもあるのではないでしょうか。これまで商品券では最高額だと思っております。完売できるのでしょうか。広告、印刷代もかかっていると思いますが、売れ残りがあるとすればどのように対処されるのかお尋ねいたします。 ○観光商工課長(白地浩二君)  今商工会との協議の中では、商工会のほうには期間延長とか、あと購入限度額の拡大を市のほうとしましてはお願いしておりましたけれども、商工会の事務局より、期間延長や購入限度額の拡大は実施しないという意向を聞いております。売れ残りがあった場合なんですけれども、県の補助事業、県のほうにつきましては、精算払いということになりまして、売り上げたプレミアム分の一割分の二分の一を県に請求する流れになっております。市のほうは一応概算払いで商工会のほうに補助しておりますので、そちらも実績に応じてまた返還していただくことがあるかもしれません。ただ、残りの期間、積極的に販売の促進に努めてまいりたいという考えでございます。 ○四番(金田輝子君)  それでは、市から二千五百万円の持ち出しはないということですね。 ○観光商工課長(白地浩二君)  五億円の一〇%であります五千万円がプレミアム分ということになりまして、それを県と市のほうで二分の一、案分しております。それは実績に応じて販売の額の一割分ということで、実績に応じて県のほうについて精算払いということで、実績に応じて市のほうにいただけるということになります。あと、市の二千五百万円の分は、もう商工会のほうに補助金としてお渡ししてますので、そちらについては実績に応じて、またそちらのほうは返していただく分があるかもしれません。事務費も含めてということになると思います。 ○四番(金田輝子君)  では、必死に五億円売る必要はないという考え方でよろしいんでしょうか。 ○観光商工課長(白地浩二君)  今回は、このプレミアム率は一割でございますけれども、消費喚起ということもございまして、一万円で一万一千円購入できると、その一万円分につきましては、購入者の自己資金を投入していただいて、プレミアム分を含めますと総額五億五千万円ということ、かなりの額の販売になりますので、そちらは、市としてはやはり可能な限りさっき言ったように販売を促進しまして、えびの市の消費喚起につなげていきたいという考えであります。 ○四番(金田輝子君)  先ほど、市長も手を挙げていらっしゃいましたけれども、何か御意見がおありなら、よろしくお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  もともとの今回のプレミアム商品券の目的というのが、消費が落ち込んだこの地域の消費を喚起しようと、一万円で一万一千円のお買い物ができるんであれば、ではこれまで買わなかったものを買おうかとか、そういった喚起をしていくというのが目的でございます。市も県も二千五百万円ずつの予算を計上しておりますので、そして議会でも認めていただきましたので、できればこの全額皆さん方の消費喚起に使っていただきたいという思いがございますが、それを目的にしておりますので、なるたけ売りたいという思いがございますが、最終的に売れ残れば、その予算は県にもお返ししますし、市にも返ってくる。せっかく二千五百万円の予算を認めていただいたけれども、全額使わないという結果になるというところでございます。 ○四番(金田輝子君)  安心しました。赤字が出ては大変と思いましたので、最後まで完売できるかなというのを案じておりました。これでわかりました。  続きまして、成人式についてお伺いいたします。  平成二十九年十二月定例会の一般質問でお尋ねしたんですけれども、その後の進捗状況をお伺いいたします。 ○教育長(萩原和範君)  成人式の開催日と式典の開始時間につきましては、平成二十七年にアンケートを実施しておりまして、一月五日ですが、「午前十時開始」との回答が最も多い結果でございました。  また、ことし一月の成人式でもアンケートを行うとともに、先月には来年、再来年の成人対象者へもアンケートを行ったところでありまして、開催日につきましては、ことしの成人者では回答者の九二%、来年、再来年度の対象者では八三%が「一月五日」との回答が最も多く、また開始時間につきましても、ことしの成人者では八五%、来年、再来年の対象者では七七%が「午前十時」の例年の開始時間でよいとの結果となりました。  このようなことから、来年のほうも一月五日の午前十時開始で実施することとしています。 ○四番(金田輝子君)  今アンケートは、これは当人に問われたんでしょうか。それとも親御さんなんでしょうか。 ○教育長(萩原和範君)  本人でございます。成人者でございます。 ○四番(金田輝子君)  私は、まず親御さんとか美容師さんからそういう要望をお聞きしたんです。というのは、夜中の二時ごろから、着つけに入りまして、成人式に臨まなければいけませんと。だから十時までの時間というのはすごくタイムリミットであるということをおっしゃってましたから、御本人たちがそれでいいというんであれば、これ以上のことは言えないですけれども、大口市の着物屋のお話では、午後一時から式典をなさっていらっしゃるようで、何の問題もなく挙行されているというのをお聞きしたときに、少し時間をおくらせる必要もあっていいんじゃないかなというのを感じましたので、今までどおりでいいのか、そういう例えば午後からというお考えはないものか、再度お尋ねいたします。 ○教育長(萩原和範君)  実を言いますと、子供たちは二十歳になって成人式を迎えます。そのときにタイムカプセルを全員で小学校、中学校へ掘りに行きます。その時間帯というのが十二時をもって大体行くというのが慣例になっております。そして、それから自分たちで祝賀といいますか、自分たちの交流会といいましょうか、二十歳の祝いを自分たちだけでしていくというスタイルを今えびの市の成人者はとっているのが普通のものでございます。  以前も、二、三年前も、あるパーマ屋からそういった午後といいますか、もうちょっと一時間程度おくらせてもらえんだろうかという相談は一件だけございました。しかし、前からすると、非常に子供たちも少なくなっている。半分以下も以下でございます。そういったこと等を考えますと、やはり成人者にあわせていくというのが、やっぱり私たち今おる責任ある立場の人たちじゃないかなという気がしておる次第でございます。 ○四番(金田輝子君)  では、私たちもう女の子見たときは、皆さん振袖着てるから、やっぱり何時からかなという目線しか見なかったんですが、たった一日のことですので、それは成人者の気持ちを大事にしまして、今までどおりということで間違いないんですね。 ○教育長(萩原和範君)  来年、再来年までは、もうアンケートでこのときが一番いいという成人者の回答でございますので、来年も再来年度までは今の一月五日、午前十時ということでしたいと思っております。 ○四番(金田輝子君)  わかりました。  市の財政についてでございますが、もう少しお尋ねしたい項目がございますので、次回に質問させてくださるようにお願い申し上げまして、一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(上原康雄君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は、あす十九日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 三時  五分...